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ファビングの背景にあるダークな性格

割引あり

人が話をしているのに,スマホの通知を気にして話を聞いていない様子になる。これは,現代のコミュニケーションの中で本当によく見られる様子です。

このような行動を「ファビング(phubbing)」と言うそうです。

ファビング(英: phubbing)とは、自分のモバイル端末に気をとられて、目の前の話し相手や周囲の人を無視すること[1]。モバイル端末をいじりながら対面コミュニケーションをとることの有害性を示す言葉であり、2010年代半ばには洋の東西を問わずそのネガティブな作用が広く認識されるようになっていた[2]。


スマホ

今ではiPhoneのような全画面式のスマホが当たり前のように思われていますが,そもそも「スマートフォン」というのは,携帯電話にパソコンなみの機能をもたせたデバイスのことを指します。昔は,とても指で押せそうもないくらい小さなキーボードを備えた携帯電話(スマートフォン)も普及していました。私も,ノキアの携帯電話を一時期使っていたように記憶しています……。

スマートフォンは私たちにとって,非常に手軽で効果的なコミュニケーション手段をもたらすものであり,もはや書かすことができないもののひとつになっています。近年では,コミュニケーションだけでなく,情報の検索,音楽や映像の視聴,読書など,さまざまな機能を人々は楽しんでいます。

マイナス効果

スマホの普及とともに,そのプラス面だけでなくマイナス面も強調されるようになりました。たとえば,問題のあるスマートフォン利用という言葉で研究がおこなわれたり,インターネット中毒という言葉,またFoMO(Fear of missing out;取り残される不安)という言葉もあったりします。

その中で,比較的新しい概念が「ファビング」です。

ダークな性格

ファビングはパーソナリティ特性と関連するのでしょうか。マキャベリアニズム(他の人を利用する),ナルシシズム(誇大な感覚と特別なだという意識),サイコパシー(冷淡で倫理観が欠如)の3つ,ダーク・トライアドは,ファビングに関連するのでしょうか。

たとえばマキャベリアニズムは,自分の願望や思考を優先するので,他の人に構わず人前でもファビングをやりそうです。サイコパシーは,衝動的で倫理観に欠ける側面がありますので,やはり人のことはあまり気にしなさそうなので関連しそうです。ナルシシズムは,対人関係の中でも自分の欲求を優先するという特徴があるので,やはり関連しそう……

こう考えると,どれもファビングに関連してしまいそうです。

関連は?

では,実際に関連するのでしょうか。研究結果で確認してみたいですね。では,こちらの論文を見てみましょう(Dark Triad Personality and Phubbing: The Mediator Role of Fomo)。

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