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年をとるとどんな性格になると人々が考えているのかを国際比較で検討すると

「若者というのは……」「年寄りというのは……」という,特定の年齢集団に対するステレオタイプ的な考え方を,エイジズムといいます。

では,どんなイメージになると予想しますか?ビッグ・ファイブ・パーソナリティのそれぞれの次元について,若者たちと高齢者たちはどちらのほうが高いイメージがあるでしょうか……?

◎神経症傾向(感情的な不安定さ)
◎外向性(活発さ,明るさ,人と話すのが好き)
◎開放性(空想しがち,芸術や学問に興味,伝統にとらわれない)
◎協調性(やさしい,他者が優先,人を信じる)
◎勤勉性(まじめ,目標の達成,計画的)

ぜひ,若者たちと高齢者のイメージを予想してみてください。


性格の年齢ステレオタイプ

このような,若者はこうで高齢者はこういう性格,というイメージは,そもそも正しいのでしょうか。また,世界中で同じような傾向があるのでしょうか。

世界の26カ国で得られた他者のイメージ評定を使って,年齢に伴う性格のイメージと,国によってそのイメージが変わるのかを検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Stereotypes of Age Differences in Personality Traits: Universal and Accurate?)。

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