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雇用者の権利意識に関連するダークな性格

自分は十分に会社に貢献しているにもかかわらず,その見返りが不十分だと考えることがあります。「自分はもっと高い給料を受け取ることができるはずだ」「もっと特別な扱いを受けてもいいはずだ」といった考え方です。

このような意識を権利意識と言ったり,もっと強いものになると特権意識と言ったりします。


特権意識

そして特権意識は,自己愛(ナルシシズム)の特徴でもあるのです。

この論文にも質問項目が示されていますが「私には,何でもより多くを得る資格があると思う」「何事も,私の思いどおりにいくはずだと思う」「私のような人間であれば,ときどき特別な休みをとってもよいと思う」なんていう質問項目が,特権意識の測定に使われています。

職場での特権意識

働いている中では,特権意識というのはどのように表れてくるのでしょうか。雇用されたとき特権意識に焦点をあてた研究がありますので,この論文を見てみましょう(The dark side of MEE: The dark triad of personality and employee entitlement)。

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