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市民活動とビッグ・ファイブ・パーソナリティ

皆さんはふだん,どれくらい市民としての活動に参加しているでしょうか。たとえば,次のような活動にはどれくらい参加していますか?

◎ボランティア活動への参加
◎慈善活動への協力
◎献血
◎選挙で投票すること
◎臓器提供の意思表示をすること

いかがですか?

性格と市民活動

これもまた,素朴な疑問ですよね。「市民としての活動の程度に関連する性格(パーソナリティ)特性はあるのか?」という疑問です。

これまでにも,このような観点から検討した研究があるそうです。

たとえば,ビッグ・ファイブ・パーソナリティの協調性が高い人は,博愛主義や利他主義の傾向を持つことから,ボランティア活動や献血などに参加する傾向があると考えられます。また外向性が高い人は活発で,人との交流を志向しますので,こちらもボランティア活動のような人が集まる活動には積極的に参加しそうです。

でも実際にはどのような関連があるのでしょうか。今回紹介する研究では,アメリカとイギリスで得られたデータを用いて,両国に共通して見られる結果について検討しています。では,こちらの論文を見てみましょう(Big Five personality traits predict small but robust differences in civic engagement)。

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