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子どものときの気質と学業成績

割引あり

心理学者ロスバートは,乳幼児の気質を反応性と自己制御という観点から整理しています。そして,おおきく3つの次元が見られることも報告しています。

外向性・高潮性(Extraversion/Surgency:SU):活動性,衝動性,社交性の高さ,シャイではないこと
否定的情動性(Negative Affectivity:NA):悲しみ,怒り,恐怖,欲求不満
エフォートフル・コントロール(Effortful Control:EC):行動の抑制,注意の集中,運動や認知領域における調整能力


気質

心理学で気質は,発達の初期段階から現れる特性であり,児童期から青年期を通じて比較的安定しているとされています(もちろん変動するのですが)。気質は,子どもたちが特定の方法で環境と相互作用をする要因となり,状況によって一貫性があるとされます。

さまざまな要因が気質の中に含まれるのですが……

◎行動スタイル
◎反応性や自己調整の個人差
◎新奇なものに対する反応スタイル
◎感情,活動,社交性のパターン

などなど,多様です。

学業成績

非常に素朴な疑問なのですが,こういった気質は,学業成績に関連したりするのでしょうか。

もっと大きな子どもたちや大学生については,パーソナリティ(性格)特性と学業成績との関連が検討されています。記事にしたこともありますね。

では,気質については堂なのでしょうか。最初に示したロスバートの気質次元と,学業成績との関連をメタ分析で検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Temperament and Academic Achievement in Children: A Meta-Analysis)。

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