見出し画像

日常生活の中で見られるサディズム行為とサイコパシー傾向

割引あり

サディズムというのは,他の人々の感情的または身体的な苦痛から楽しみを得ることを指し,特にその苦痛を引き起こすことによって楽しみを得ることを指します。

過去の文献では,サディズムというのはかなりまれな現象だというスタンスで話がされていましたが,近年では日常的な場面の中でもサディズム的な傾向が見られるということが指摘されています。



日常的サディズム

普段の生活の中で,暴力的な映画を観ること,暴力的なビデオゲームを楽しむこと,残虐なスポーツの観戦を楽しむことなど,残虐さに対する関心・興味を示す場合があります。こういった活動は現代的サディズムと呼ばれ,現代の私たちの文化の中に浸透している,顕在化していないサディズムを許容する傾向の個人差を表現しています。

シャーデンフロイデという言葉があります。これは,ライバルが失敗したときに喜びを感じるような,一時的な他者の失敗を喜ぶことを指します。これも間接的なサディズムと言えます。

サディスティックな行動

サディズムは測定する心理尺度も開発されているのですが,行動にも反映します。いくつかのサディズムが反映した行動を測定する課題と,他のパーソナリティ特性との関連はどうなるのでしょうか。このような問題に焦点を当てた研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Those who (enjoy to) hurt: The influence of dark personality traits on animal- and human directed sadistic pleasure)。

ここから先は

1,587字
この記事のみ ¥ 0〜
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?