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俳優はナルシスティック?

人の前に立って何かをする,という行為はそれ自体がナルシスティックな高揚をもたらすものかもしれないなと思います。

人前で演技をする俳優さんや,会場を沸かせるコメディアン,聴衆をうっとりさせる歌手もそうですよね。そして,学校場面で授業をするという行為にも,似たような特徴があるのではないかと思います。


俳優はナルシスティック

パディントン2という映画に出演したヒュー・グラントがインタビューに答えている記事を見かけました。パディントン,面白いですよね。

原作は子ども向けの本ですので,英語を読むトレーニングにも良いかもしれません。

さて,ヒュー・グラントがインタビューの中で,次のようなことを言っています。

ーーそもそも、フェニックスは俳優という存在を茶化したキャラクターですよね。
ヒュー そうだね。劇中にも「俳優は世界でいちばん邪悪で嘘つきだ」という台詞があるけれど、まったくそのとおりだと思います(笑)。......冗談はさておき、多かれ少なかれ誰にでもナルシスティックなところはあると思うんです。俳優は特にそういう面が強いのかな。あまり魅力的なことじゃないね(笑)。皆、自分の演技について大いに語ったりするけれど、突き詰めれば「僕を見て」ってことだったりして(笑)。
(ヒュー・グラント「オファーを受けた時は...正直、傷ついたよ(笑)」『パディントン2』インタビュー(1))

やはり,演技をする俳優さんというのは多かれ少なかれ,ナルシスティックなところがあるのでしょうか。もしもそうなら,一般の人々に比べてナルシシズムの平均得点が高くなるようなことは起きるのでしょうか?

ナルシシズム

ナルシシズムは日本語だと自己愛と呼ばれます。ナルシスティックな人と言うと,自分の姿を鏡に映してうっとり眺めている様子を思い浮かべるかもしれません。

以前も書きましたが心理学で研究されているナルシシズム(自己愛)は,自分に対するとてもポジティブで誇大な感覚と,他の人にも自分をポジティブに評価してほしいと望む気持ち,また他の人々に対する尊大な振る舞いなどを特徴とします。

もしかしたら,一般の人たちがイメージする「ナルシスト」とは少し違う内容かもしれません。

俳優の自己愛

さて,ではそういうことを検討している研究を見てみましょう。この論文(Narcissistic Tendencies Among Actors: Craving for Admiration, But Not at the Cost of Others)です。

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