ダークな性格の人たちは不倫をどう捉えるか
不倫についての報道というのは,なくなりませんよね。定期的に必ずといっていいほど,芸能人やスポーツ選手の不倫報道が繰り返されます。
しかし,何を不倫とするのか,また何を問題とするのかについては,人々によってずいぶん違っているのではないでしょうか。
不貞行為の内容
性的な関係というのは,多くの人が「不倫だ」とみなす行為なのは間違いなさそうです。では,メールやテキストメッセージ,SNSのやりとりはどうでしょうか。
何を不貞行為だと見なすかという捉え方は,実際の恋愛関係や婚姻関係において重要だと考えられます。「自分は大丈夫だと思う」と考えても相手は「ダメ」となる場合もあると思いますし,相手の行動について自分が我慢できない,ということも生じてきそうです。
これも,価値観を合致させることが重要だということなのでしょう。
不貞行為の認識の要因
今回紹介する研究は,不倫に関するさまざまな項目について,それがどの程度「不貞」であるのかを認識する傾向と,関連する要因を検討したものです。検討する要因としては,マキャベリアニズム(他者を操作し利用する傾向),ナルシシズム(特権意識,優越感,誇大感),サイコパシー(冷淡さ,衝動性)の3つからなるダーク・トライアド,それから実際の恋愛の中で自分が不倫をした経験があるのか,また不倫された経験があるのかといった要因,そして年齢や性別です。
では,何が不貞行為の認識に関連したのでしょうか。こちらの論文を見てみましょう(“But it wasn't really cheating”: Dark Triad traits and perceptions of infidelity)。
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