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達成目標は仕事・勉強・スポーツのどれを高めるのか

ものごとを達成するための目標設定の仕方には,いくつかのパターンがあります。その中でも,目標のパターンを4つに分けるやり方があります。

◎遂行接近目標(performance approach goal):自分の有能さを示して良い評価を得たい
◎遂行回避目標(performance avoidance goal):自分の能力のなさが明らかになることを避けて悪い評価を避けたい
◎熟達接近目標(mastery approach goal):前の自分よりもよくできるようになりたい
◎熟達回避目標(mastery avoidance goal):前の自分よりもできなくなることを避けたい


どのように役立つのか

こういった目標の持ち方は,実際の普段の活動の中でどれくらい役立つものなのでしょうか。たとえば,勉強や仕事やスポーツなどで,「この目標の持ち方よりもこういった持ち方のほうがうまくいく」ということがわかれば,実際に役立ちそうですよね。

仕事,スポーツ,教育場面のさまざまな「自己報告ではない」指標,つまり,仕事のパフォーマンスとかスポーツの成績とか,学業成績などに,目標の持ち方のパターンがどれくらい関連するのかを,メタ分析で検討した研究を見てみましょう。こちらの論文です(A Meta-Analysis of Self-Reported Achievement Goals and Nonself-Report Performance across Three Achievement Domains (Work, Sports, and Education))。

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