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コロナウィルスを恐れるインドの人々の研究

コロナウィルス感染症が広まって,心理学でもさまざまな研究が行われるようになっています。

こういった予想できないような出来事が起きるとつきものなのが,この未知のものへの恐れが他の恐れる気持ちに結び付くことです。たとえば,移民や外国人を恐れたり排除しようとする気持ちです。

今回紹介する研究はインドで行われたものなのですが,外国人恐怖にも触れられています。特にムスリムの人々に対する恐怖というのは,インドでも欧米でもよく見られる現象のようです。そして,このような排斥は,時に集団を扇動したり,暴力を引き起こしたり,相互の排斥を生み出します。外国人恐怖のことをゼノフォビア(xenophobia)とも言います。感染症を避けようとする態度は,移民に対する排斥や外国人を恐れる態度につながりやすいともいわれています。多くの国でこの問題に対してどのように対処していくか,大きな問題となっています。

インドの研究

というわけで,今回はインドの研究です。コロナウィルス感染症は今年はじまったばかりの現象ですので,とりあえず調査をして報告するということが世界中で行われています。この論文を見てみましょう(Fear, xenophobia and collectivism as predictors of well-being during Coronavirus disease 2019: An empirical study from India)。

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