見出し画像

性格はパンデミック時の行動に関連したのか

今回は,アメリカ心理学会が出している雑誌「American Psychologist」に掲載された,コロナウィルス感染症(COVID-19)とパーソナリティとの関連を世界55カ国で検討したという論文を見てみましょう。

How personality and policy predict pandemic behavior: Understanding sheltering-in-place in 55 countries at the onset of COVID-19.

この論文の筆頭著者は,以前私の研究室に1ヶ月ほど滞在したことがある若手研究者で,今でも交流があります。今はカナダのブリティッシュコロンビア大学にいるはずです。


コロナ以降

コロナウィルス感染症が拡大してから,世界中でパーソナリティ特性とコロナウィルスにまつわる行動や態度や価値観などなどとの関連が検討されていて,数え切れないほどの論文が出版されています。

心理学の論文データベース(PsycINFO)で「COVID-19」と入力すると,何本の論文が検索結果に出てくるでしょうか……?

さっきやってみたところ,4871本(2021年4月21日現在)でした。コロナウィルスが見つかる前に心理学の論文があるとは思えませんので,1年あまりの間にこれだけの論文が出版されたことになります。

きっとそのうち,誰かがまとめてハンドブックにして出版したり,メタ分析をしたりすることになるのでしょうね……しかし膨大な数です。

ここから先は

1,660字

【最初の月は無料です】心理学を中心とする有料noteを全て読むことができます。過去の有料記事も順次読めるようにしていく予定です。

日々是好日・心理学ノート

¥450 / 月 初月無料

【最初の月は無料です】毎日更新予定の有料記事を全て読むことができます。このマガジン購入者を対象に順次,過去の有料記事を読むことができるよう…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?