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ビジョンの「実践」を目指して!アトラスのビジョン浸透取り組みをご紹介

こんにちは!株式会社アトラス 組織デザインチームの堀田です。
最近、私の実家で小学1年生のときの作文が見つかりました。

月の研究がしたいのか地球の研究がしたいのかどっちだよ!と、昔の自分に思わずツッコんでしまいました(笑)
しかし、そんな自分が今は研究者を支援する仕事をしているのはなんだか感慨深いです。

さて、気を取り直して本題です!
以前、下記の記事でご紹介したことがありますが、アトラスではブランド活動の一環として、「ブランドミーティング」(通称「ブラミ」)を不定期で実施しています。

内容はその時によって様々ですが、アトラスというブランドを強固にしていくための活動なので、「アトラスらしさ」を表すAtlas Style!をテーマにしたものが多いです。

今回は、Atlas Style!の中でも「ビジョン」にフォーカスし、ビジョン浸透を目的としたブランドミーティングを実施したので、ご紹介したいと思います!


概要

アトラスのビジョンとは「研究者が研究に専念できる世界へ」です。
そして、アトラスで働くメンバーはもちろん全員このビジョンを知っています。

しかし、ただ「知っている」だけではビジョン浸透として十分ではありません。

ビジョンとはアトラスの目指す世界、あるべき姿を示しており、メンバー全員で向かうべき方向を揃えるための大切な目印です。
つまり、日々仕事をするうえでの指針として機能することで初めて、ビジョンが十分に浸透していると言えると考えています。

ビジョン浸透の三段階

今回のブラミを企画するにあたって、現在の状態や目指すべき状態を分かりやすくするために、ビジョンの浸透度合いを三段階で定義しました。

  1. 認知する:どのようなビジョンを掲げているか知ること

  2. 共感する:掲げられたビジョンを理解し、共感を覚えること

  3. 実践する:ビジョンを仕事の判断軸にでき、ビジョンを他者に伝達する役割も担えること

※ビジョンやブランドの浸透プロセスについて調べると、四段階や五段階に分かれていたり、他の言葉が使われていたりと様々ありますが、アトラスではこのように定義しました。

ビジョン浸透の三段階について社内で説明した際のスライド

ビジョンを「知っている」というだけでは一番初めの「認知する」フェーズです。

「知っている」状態から、実感を伴って「確かにこのビジョンって大事だね」「実現したいね」という状態になると「共感する」フェーズになります。

そして最後が「実践する」フェーズです。ビジョンを日々の仕事の判断軸、すなわち指針にできている状態を表しています。また、他者にビジョンを伝達することも大切な役割です。

今回のブラミの目的を説明した際のスライド

ビジョンを仕事の判断軸にできるというのは、「ビジョンに則るとここではこうするべきだな」「ビジョン実現のためにはこうしたほうがよさそうだな」という考え方ができるようになっている状態のことです。
そのためには、「研究者が研究に専念できる世界へ」というビジョンをふわっと理解している状態ではなく、具体的にはどういう状態か?そのためには何が必要か?なぜこれに取り組むべきなのか?など、より高い解像度でビジョンを理解している必要があります。
また、ビジョンを他者に伝達する役割を担うためには、ただ頭で分かっているだけではなく、自分の言葉でアウトプットできなくてはなりません。

そのため、今回はこの「実践する」フェーズを目標に、「深掘り」「アウトプット」をキーワードにして取り組みました。

取り組み内容

ここからは具体的な取り組みの紹介です。
今回は、以下の2つの問いについて考えることを通じて、ビジョンを「実践する」状態に引き上げることを目指しました。

問1 アトラスが「研究者が研究に専念できる世界」を目指す理由は何だと思いますか?
問2 アトラスはどのようにして「研究者が研究に専念できる世界」を実現しようとしていると認識していますか?

先述のとおり、ビジョンを仕事の判断軸にできるようになるためには、このような問いに答えられる必要がありますし、これらを自分の言葉で説明できれば、ビジョンを他者に伝達する役割を担うこともできるはずです。

今回は1回1時間の会を3週連続で実施し、1週目は個人ワーク、2週目はグループワーク、3週目は全体発表としました。

個人ワーク

1週目は個人ワークということで、まずは自分一人で先述の2つの問いについて考えてもらいました。
冒頭に私から企画の趣旨や目的を説明する時間がありましたが、そのあとは各自黙々と考える時間です。

自分なりの回答を文章にまとめ、Googleフォームで提出した人からこの日は終了としました。
終わった人から退室していく感じが学生時代の試験を彷彿とさせました(笑)。

「来週までに提出しておいてね」という宿題形式にする方法もありましたが、「業務の合間にあまり時間が取れなくて、短時間でパパッと済ませてしまった」となるともったいないと思ったので、じっくり考える時間を作るために全員その場で考えるというやり方にしました。
今回の2つの問いには、一言で答えようと思えば答えられてしまいます。例えば問1であれば「学術の世界に貢献したいから」という回答も間違いではありません。ですが、今回はそれだけで終わらせず、なぜ貢献したいのか?現状どういった課題があるのか?といったところまで「深掘り」して考えてもらうようにお願いしました。

ちなみに、ここで回答を提出してもらったのはあくまで個人ワークのゴールとして設定しただけなので、提出された回答を公開したり、ましてや採点したりすることはしていません。
(基本的にブランドミーティングは、誤った考えを正すというような場ではなく、多様な考え方に触れることで自身の考えを深めていってもらうための場と捉えています。)

グループワーク

2週目は、個人ワークで考えたことをもとに、3~4人ずつのグループでの意見交換を実施しました。

グループはランダムではなく、部署や職種、社歴などがなるべく偏らないように考えて分けました。
普段一緒に仕事をしている同じ部署のメンバーと意見交換をするというやり方もありましたが、今回はなるべく異なる立場の人を集めることで有意義な意見交換にしたかったということと、ビジョンという大きなテーマを扱う上では、部署ではなく会社全体で意識を統一することを重視したほうが良いと考え、そのような分け方にしました。
普段業務での関わりが少ない人とも交流できる良い機会になったのではないかと思います!

さて、グループワークの内容ですが、今回のお題となっている2つの問いに対して、「グループとしての回答を作成する」ことをゴールとしました。
ただし、このゴールは形式的なものであり、大切なのは先述のとおり「深掘り」「アウトプット」です。
グループメンバーと意見を共有するために、ビジョンに対する自分の考えを「アウトプット」すること、そして意見交換をしていく中で「深掘り」していくというプロセスの部分を重視してもらいました。

正直、このグループワークは盛り上がるのかあまり自信がなかったです。個人ワークの回答がみんな似たり寄ったりだと、意見交換することがなくなってしまうからです。
回答がみんな似たり寄ったり=みんなの意識が統一できている、という意味ではそれもいいことかもしれませんが、多様性がないとも言えます。全員で目指す方向は揃っていつつも、職種や役職によって様々な視点がある、というのが理想の状態なのかなと、今回のブラミに取り組む中で感じました。
結果としては、人それぞれ様々な視点があって有意義な意見交換ができたようなので、良かったかなと思います!

全体発表

3週目は、グループワークで話した内容を全体で共有する発表会としました。

今回、少人数グループだったこともあって全部で14グループに分かれており、全グループに発表してもらうことは時間的に難しかったので、ランダムにいくつかのグループに発表してもらう方式にしました。
2~3グループに発表してもらった後、それまでに出てきていない観点の意見があれば挙手制で発表してもらうようにしました。

また、各グループの回答はNotionにまとまっているので、発表しなかったグループの回答も後で参照できるようにしています。

いろいろなグループの発表を聞いていると【問1 アトラスが『研究者が研究に専念できる世界』を目指す理由】については「研究者が多忙すぎる」「研究の発展は人々の暮らしを豊かにすることにも繋がる」といった観点で話していたグループが多く、意見が食い違っているようなことはありませんでした。
しかし、どのような観点で深掘りしたかはグループによってバラエティに富んでいて、非常に面白かったです。

あるグループでは、国内には研究者が約80万人いるというところから「1日1時間の研究時間が奪われると、日本全体では1日80万時間が失われている」という定量的な数値を出して話していて、それを防止、あるいは軽減できるアトラスの事業の意義を改めて感じることができました。
また、こちらから指名したグループ以外にも、自主的に手を挙げて発言してくれたグループも多く、主催側としては嬉しい限りでした!

まとめ

ビジョンというのは、ある意味とても壮大なテーマなので、ついつい自分からは遠い存在に感じてしまいがちなものだと思います。
しかし、今回それを改めて見つめなおしたことで、どことなくぼんやりしていたビジョンの解像度が上がり、自分の仕事の意義を実感することにもつながったのではないかと思います。

「ブランド」というのはそこで働くメンバー1人ひとりの仕事によって作られていくものです。1人ひとりがビジョンを意識して仕事をしていれば、一貫性のある強固なブランドが作られていきますし、逆に人によって目指すものがバラバラだとブランドは迷走してしまいます。

これからもアトラスというブランドを、より多くの方から応援してもらえるようなブランドにしていけるように、ブランド活動を続けていきます!

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