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ドキドキの健康診断、そして、中間報告会!|2月12日〜2月18日

はじめに


アマホロ〜!(平和〜!)

今週は、健康診断・中間報告会、それに加えて日々の活動!
なかなかタフで充実した1週間でした。

そして、本日18日26歳になりました!

さて、今週もスタート!


2月12日|練習での自己ベスト更新。

2〜3週間に1回、タイムトライアルを行っている。

全力もしくは全力に近い状態で走る実践的な練習。 で、略してTTと呼んでいる。
これまでのトレーニングの成果や度合を確認するために行っている。

長距離選手のジミー。
なかなか成果が表れず、モチベーションが下がり気味だった。それでも腐らず、練習に参加していた。

私が勝手にリーダーに任命してて、チーム全体を引っ張ってくれる頼れる存在。

そんなジミーが練習で自己ベスト更新!

3000mの目標タイムは9'00

前回のタイムトライアルでは10'13

今回のタイムトライアルでは9'37

大幅な自己ベスト更新!

前半ではペースをキープし続けること、後半ではペースを切り替えて、ピッチを意識して最後は、スピードを上げること。

ただ走るだけでなく、練習の目的を伝え、何を意識して走るのか。走り終えたら、振り返り、次は何を意識すればよいのかを考える。
この地味な作業の繰り返しが、陸上競技ではとても大切。

タレント発掘プロジェクトの選手たちの中には、今日が初めてのタイムトライアルだった子もいた。


- トレーニング後のミーティング -

今回のタイムを基準に、来月、再来月でどの程度向上できたか、そんな振り返りを行っていくことを伝えた。

2月13日|健康診断

キガリに上がり、健康診断。

久しぶりに同期の4人が集まり、最近の話なんかをした。落ち着くし、安全な場所だなって感じる。

健康診断では、身長・体重、検尿、検便、採血、レントゲン、視力、検診が行われた。

開発途上国というと、医療の質が低いイメージがあるが、実は全部が全部そんなわけではない。
今回受診した病院はキガリにあるプライベートの病院で、カスタマーサービスも含め、かなり質は高い方だったと思う。

採血も一発で成功したし、進みもなかなか早かった。健康管理員さんのおかげだけど…!

異常はなさそうで、安心…!

健康診断後は、ずっと行ってみたかったカレー屋さんへ…!

ここのチリマッシュルームという料理が海老チリみたいでとても美味しかった。


- 久しぶりの生ビールはやっぱり最高! -

カレー屋さんで、中華!?っていう感じだけど、他にも塩焼きそばなんかが美味しかった。

もちろんカレーも絶品だった。

久しぶりに同期とたくさん話せて、疲れが吹き飛んだ!

2月14日|中間報告会

今日は中間報告会。

JICA海外協力隊の活動期間は2年。

1年という節目のタイミングで活動計画や進捗、今後の展望などを20分程度で発表する。

自分のこれまでの活動を客観的に振り返ることができ、さらにスタッフの方々からもアドバイスをいただくことができ、とても充実した時間になった。

また、同期の活動や葛藤からもたくさんのエネルギーをもらった。


職種も地域も全く異なる環境で奮闘する同期のおかげで私も頑張れている。

仲間は一生を彩る。

2月15日|「僕はお父さんが大嫌いだ」

任地での活動再開。

突然、男子の生徒指導スタッフから連絡がかかってきた。

「ジミーのシスターが亡くなった。これからジミーはお葬式に向かう。リサも来るか?」

学校に到着すると、ジミーは学校の門の前にいた。

「何かあったの?なんの情報も聞いてないんだ。」

その後、生徒指導スタッフのジャドーもきた。
ジミーの自宅は学校から1時間ほど離れた場所にある。

急いで向かい、なんとか間に合った。

ジミーのお姉さんが暮らす家は、床は地面が剥き出し、壁は剥がれ落ちている箇所もあり、屋根はトタンだった。

家族や近所の人々が続々と家に集まった。

酔っ払っているのか足がおぼつかない男性が入ってきた。

その男性はジミーに抱きつき、挨拶をしている。

でも、ジミーは一切笑顔を見せない。

男性からはお酒の匂いがする・・・

「彼が僕のお父さんだよ。」

その後、ジミーが家庭事情などを教えてくれた。

彼のお父さんは不倫して、今は別の家族と暮らしていること。
仕事はしておらず、毎日お酒を飲んで酔っ払っていること。
これまでの彼の教育費のサポートを一切してこなかったこと。

「僕のお母さんに悲しい思いをさせた人。僕はお父さんが大嫌いだ。」

酔っ払って、近所の方々にも声をかけ、外では叫ぶ彼のお父さん。

正直、目を伏せたくなった。

ジャドーが「ルワンダの地方では良くある話だよ。」
「仕事をしていても、子どものためではなく、自分の欲しいもののためにお金を使ったりね。」
そう教えてくれた。


- 掲載許可いただいております -

その後、埋葬場所へ。
キリスト教の埋葬方法は、一般的には土葬だ。

祈りを捧げる中、泣き崩れるジミーのお父さん。

お母さんは一切目を合わせない。

酔いが覚めていないお父さんはよたよたしながら、ジミーのお姉さんの家へ戻った。

生徒指導のジャドーの「教育って大切だよね。」の言葉とまっすぐジミーのお父さんを見つめていた姿が忘れられない。

2月16日|「離れても僕らはブラザーだから!」

いつもお世話になっていた学校の門のセキュリティが転職することになった。

今日は、最終出勤日。

授業を終え、彼に会いに行った。

何度も何度も助けてくれた大好きなセキュリティ、チャールズ。

小さな子どもたちに「ムズング!」「チンチョンファン!」と罵倒され、学校までストーカーされたことがある。
その時には、子どもたちに「肌の色が違っても、国が違っても、僕らはブラザーなんだよ?差別するのは良くないことだよ。謝ろうね。」と伝えてくれた。

彼はいつだって、ピースしながら「アマホロ〜!(平和)」と挨拶してくれた。そして私と彼の合言葉は「僕らはブラザー」だった。

セキュリティで英語が話せる人は珍しいが、彼はいつも私に対して英語で話しかけようとしてくれた。お互いキニアルワンダ語、英語をミックスしながらいっぱいお話しした。

そんな彼がいなくなってしまうのはとても寂しい。

「誰も僕の存在なんて、みんなそれほど気にしていないのに、こうやって挨拶してくれてとても嬉しいよ」と伝えてくれた。

彼は、警察官やアーミーを目指しており、国を守るための仕事をしたい。そしていつか大統領に会うことが夢だ。

彼の新たな就職先は、そんな彼の夢に一歩近づくことができる場所だ。

全力で応援したい。

ルワンダでは、このようにお別れの言葉を伝えることは珍しい。

いつだって突然いなくなってしまう。誰にも告げずに、全体に挨拶することもなくやめてしまうことが少なくない。
決まっていてもギリギリまで言わないのだ。

私にはその理由に対する仮説がある。

①事前に話すことによって起こる弊害があるということ。
②自分の決断が他者からの反応によって揺らいでしまわないようにすること。
③誰もが「よりよい仕事」を求めている。その定義は人それぞれだけど、転職する=自慢に思われてしまう可能性があること。

ルワンダでは自分が「こんなことを成し遂げた」と普段のコミュニケーションの中であまり言わない。人前で自分の自慢を話すことを好まない人の方が多い印象があるし、実際カウンターパートもそう言っていた。

本当のところはわからないが「さよなら」を言えることはなかなかないし、日本のような送別会文化もない。場合によってはあるのかもしれないけど、かなり稀なことだと思う。

実を言うと、今回私が「さよなら」を言えたのは、カウンターパートのおかげだ。
昨日の葬式後、学校に戻り、カウンターパートと話をした。

すると「明日セキュリティにバイバイを伝えに行きな。彼は明日で最後らしいよ。」と教えてくれた。

カウンターパートのおかげで「さよなら」を言えることができた。
感謝の気持ちでいっぱいだ。



離れていたって、僕らはブラザーだよ、チャールズ!

2月17日|そうそう、この雰囲気が好きなんだ

本日から、近隣の学校の生徒も練習に参加することになった。
いつも以上にメンバーが多く、活気のあるクラブ!

午前はジョギングからの体幹トレーニング。

午後はマーカー走を行い、メイン練習としてリレーを行なった。

18人の選手が参加していたので、6×100mリレーにした。

4月に待ち受けているインタースクールに向け、
リレーのバトンパスの練習をしたかった。

少しバトンパスの方法を伝えるだけで彼らは勝てる可能性がある。
今年は男女のリレーで4冠することを密かな目標にしている。

各自がスタート位置に立ち、手を大きく振ったり、お互いの名前を呼び、お互いの存在を確かめ合う。

レースが始まると、それぞれのチームが名前を叫んで応援し合う。

ゴール後はお互いを称え合い、勝ち負けを気にしつつも、笑顔を浮かべる選手たち。

そうそう、この雰囲気が私は大好きなんだ。

そんなことを思い出した。

陸上競技の中で唯一の団体種目、それがリレーだ。

陸上競技は個人種目の括りである。実際、それは確かなのだが、練習は各パートごとに取り組み、切磋琢磨しながら行う。相手がいるから競争もできる。

半年前は、半分以上の選手が移籍してしまった。
そこから選手を集めるところからはじめ、彼ら一人ひとりと1on1を行い、一緒に目標を設定してきた。選手も何度も何度も鼓舞して、半年経過した。

ここまで長かったけど、確実に少しずつチームの活気が出てきた。

お互いを高めあえるクラブ、応援しあえるクラブを作りたい。


2月18日|ルワンダで迎える誕生日


26歳になった。

美味しいケーキが食べたい!と思い、キガリに上がることにした。
ついでに、任地では買えないお菓子(グミとかチョコとか)も買った!


ルワンダで迎える2回目の誕生日はとことん自分を甘やかし、美味しいものをたらふく食べ、幸せな1日になった。

26歳の抱負なんてのは決めてないけど、まずは健康に過ごすこと。
そして、自分の些細な感情にも向き合って過ごしたい。

おわり

今週はキガリで過ごすことが多く、かなりリフレッシュできた1週間となりました。

実は5日前から断水しており、かなり質低めの生活を送っています。
料理も満足にできないし、掃除も、トイレも、シャワーも限られた水でなんとかやりくりしています。

おそらく来週もこの断水が続くのだろうと思うと、たまらなくストレスなのですが、なんとか過ごすしかありません!


- キガリにいた謎のキャラクター -

26歳もコメラ〜(Be strong!)

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