見出し画像

苦労もあるが、最近、とにかく練習が楽しい。|4月22日〜4月28日

はじめに

アマクル?(元気?)

先週の日曜日にで始めた首の謎の湿疹。

結局、ルワンダの薬は効果がなく、日本から持ってきた軟膏と薬を摂取したら、あっと言う前に治りました。
毎日のように「治った?」とメッセージをくれるジャドー、女性の先生たちに生徒たち。
優しい人もたくさんいます、ルワンダには。

と言うわけで、今週もスタート!


4月22日|教育実習生の授業

セカンドタームの終わりから3名の教育実習生が、活動先で実習をしている。

そのうち2人は、Biology&Sportを専攻しているため体育の授業も担当している。

スタッフルームでは、Lesson Plan(日本でいう指導案)を書いていたり、なんだかんだとても忙しそうにしているのをみて、懐かしくなった。


いつもはアシスタントとして体育の授業に参加しているが、しばらくは授業見学が続きそう。

今日は女性の実習生の体育授業を見学した。

シニア2のバスケを担当していた。
普段なかなか参加しようとしない女子生徒たちが積極的に動いている!

最後のバスケゲームはかなり盛り上がっていた。

やはり女性の体育の先生、そして、歳が近いことってプラスに働くよなあと思った。

英語が使えるにしろ、やはり現地語で指示できる、新しく行う練習やゲームのルールを伝えられるのって大きい、、、、、。

ただでさえルワンダは体育の先生がいないのに、女性の体育の先生はさらに少ない印象がある。

ルワンダにおける体育・スポーツの課題として、女子生徒の参加率の低さが挙げられる。

こうした課題の解決に、女性教員のエンパワーメントは有効かもしれない。

ジェンダーギャップ指数ランキング上位のルワンダではあるものの、スポーツの現場はどうだろうか。

まだまだ発展の余地はあると思う。

4月23日|サードタームは体育なし!?

7月〜8月に、プライマリー6(日本の小6)、シニア3(日本の中3)、シニア6(日本の高3)を対象に、ナショナルエグザムが行われる。

特にシニア6に関しては、このナショナルエグザムの成績によって今後の進路が決まるため、サードタームはとても重要だ。

毎週火曜日の最終クラスは、シニア6が2クラスあるのだが、彼らはグラウンドに来なかった。

体育教員に聞くと「サードタームは、シニア6の体育の授業はしない。彼らはナショナルエグザムの準備をするから。」とのこと・・・!

体育の時間は、自習時間もしくは、他の科目の授業が行われるようだ。

休み時間、グラウンドにシニア6の女子生徒がやってきた。

「なにしにきたの?」と尋ねると

「リフレッシュだよ。もうずっと教室にこもっていたら、頭がおかしくなりそうなんだ。」とのこと。

そのあとも話を聞いていると、彼女はなんと朝3時に起きて、自習をしているそうだ。

活動先の学校では、5時から6時半頃にかけては自習の時間と決められている。
そして、授業後18時から20時までも自習の時間だ。

1日の半分以上を勉強に費やしている彼女・・・。

私は、中学受験からストレートで大学進学まできた。
つまり、高校受験・大学受験を味わっていない。

そのくらい勉強しないと良い点数が取れないんだと彼女は言う。

まさにそうなのかもしれないけど、やはりリフレッシュの時間は必要だ。。。

「体育をなくす」ことによって勉強時間を確保できるのかもしれない。
でも、それと同時に「体育をなくす」ことによって、脳をリフレッシュできず、逆に勉強の効率を下げてしまうかもしれない。

体育なしは果たして良いことなのだろうか?


シニア4の女の子たち。かわいい!

4月24日|私の買い物ルーティン

私の家から野菜などが買える市場までは歩いて30分ほどである。

30分歩くのなんて余裕なのだが、問題は登り坂だ。

この登り坂が私を市場から遠ざけている。

加えて、学校がある平日は大体活動が18時〜19時に終わるから、暗くて行く気になれないし、
土曜日も練習があるため、なかなか時間を確保できない。

そうなると、日曜日!
だが、キリスト教が多いルワンダでは、お祈りに行くため、多くの店が午前中は閉まっている。
品揃えが悪くて、行く気になれない。

こうなると、平日のお昼時間に気合を入れて、市場に行くしかない。

授業が終わったら、学校から市場に直行する。

いやあ、仕事の帰りにコンビニやスーパーに気軽に寄れる日本が恋しい。

じゃがいもと玉ねぎは、いつも買う場所が決まっている。
おばちゃんが手際よく重さを計り、渡してくれる。
たまにサービスもしてくれる。

ルワンダでは紫玉ねぎが多くて、白い玉ねぎはなかなか売っていない。
味の違いが分かるわけではないけど、私は白い玉ねぎを選ぶ。

トマト、にんじん、ピーマンは
日によって、質の良し悪しがあるので
市場をグルっと歩き周り、質の高い野菜を置いているおばちゃんのもとで買う。

私が暮らし始めた当初は小さいにんじんしか売っていなかったのだが、
今では、大きなにんじんをよく見かけるようになった。
(自分が見つけられていなかったのもあるけど)

たまーに、長ネギやきゅうりが売っている。

私が買ったのはこちら。


全部で300円程度。
たまに外で飲みに行くこともあるので、これで1週間は困らない。

市場の帰りには、肉屋さんと卵屋さんに寄る。

鶏肉は1キロ400円。

胸肉、もも肉、ささみ・・・なんて部位ごとで売られることはない。

「何キロ?」と聞かれ「1キロ」と答えると、その場でぶつ切りにした骨付きの鶏肉がもらえる。

ビニール袋が禁止されているルワンダ。
そのお店はたまにビニールに肉を入れてくれる。
しかし、多くの場合は、茶色の袋に入れられる。

家に着く頃には、袋はボロボロに破れ、買い物袋は血まみれになる。

卵は1つ15円。

最近できた卵屋さん。

はじめは、黄身が白い卵しか見かけなかったのだが、
そこのお店の卵は黄身が黄色く、しかも、大きい。

卵は貴重なタンパク源!

1週間分の食材を買い込み、坂を下り、帰宅する。

帰宅する頃には、学校が始まる。

急いで学校へ!

あ、キャベツ買うの忘れた・・・。

また市場に行かなきゃ・・・。

4月25日|選手の口コミで広がるクラブ

最近、近隣校の生徒の口コミで、新しい生徒が練習に訪れる。

正直なところ、1〜2週間もしたら、彼らはこなくなるのだろう。
そう思っていた。

しかし、セカンドタームから、春休みを挟み、現在まで
練習を続けてくれている。

トップ選手のレース動画を見せたり、
陸上競技に対するモチベーションをキープできているように思う。

そんな生徒たちが、今日も新たに男子選手を連れてきた。


口コミで、広がっていくクラブ。

これまで育成してきた選手が、新しい選手にアドバイスしたり。
切磋琢磨しあいながら、互いを高めあえるチームづくりに取り組んでいきたい!

4月26日|いつまでも決まらない&変更し続ける大会

朝、現地コーチからボイスメッセージが。

「I need you. Please come at 8:40」

急いで向かうと、大会の日程についてだった。

インタースクール大会は通常、
セクター、ディストリクト、プロヴィエンス、ナショナルの順で行われるのだが、
陸上競技に関しては、セクター及びディストリクトの大会が行われなかった。
(本来は実施しないといけない)

プロヴィエンス大会は5月の2周目に行われる予定だったのだが、
5月1週目に開催が決まった。
(これも正直定かではないが)

ルワマガナにおいては、ディストリクト大会が行われていないため、
出場選手を話し合って決める必要がある。

だが、他のセクターのコーチは「忙しいから」と現地コーチの依頼を無視・・・

さあ、どうする?

去年は、試合前日に選手のリストを作成するというギリギリのスケジュールだった。

今年もそうなるのだろう。。。

5月は毎週のように試合が行われそうだ。
体調を整えて、挑みたい・・・。

4月27日|最近、とにかく練習が楽しい。

試合が近いということで、今日は大会に近い形式で行うタイムトライアルを実施した。

ウォーミングアップの段階から、いつもはない独特な雰囲気があった。

計測者は私1人しかいない。
(カウンターパートは毎週土曜日はファミリータイム(笑))

というわけで、スケジュールを伝え、その時間に合わせてウォーミングアップをするように伝えた。
これも大会の練習になる。

ボーッとしている選手に対して、他の選手が「体あたためとかないと、いいパフォーマンスできないよ」とキレ気味に伝えていた(笑)

タイムトライアルの結果だが、素晴らしかった。

ほとんどの選手が、2月、3月に行った時と比較して記録が向上していた。

その中でも長距離のジミーは自ら「この前の記録はどうだった?」(覚えておけよ!って感じだけど)と、それでも聞いてくれたことは、私的には大きな変化なように感じる。

練習後のミーティングでは、全員の記録を振り返り、お互いを称えあった。
拍手を送ったり、選手同士でアドバイスしていたり。

私が伝えたこととしては、「記録を気にしすぎないこと。人と比べないこと。今回の結果から見つけた課題を常に練習で意識して、練習に取り組んでほしいこと。とにかくみんなめちゃめちゃがんばった。自信を持って大丈夫だ。」ということ。

キニアルワンダ語でちょくちょく通訳してくれた生徒には感謝。

そして、最後「コーチお祈りしよう!」と選手たちが・・・!

円になり、全員が肩を組み合い、1人の選手が祈りの言葉を続ける。

1年前の今頃は、選手とコミュニケーションがはかれない、そもそも練習を平気でサボる、遅れてくる選手もいる、彼らのレベルや能力、モチベーションも分からず、自信なくすし、手探り状態だった。

最近、とにかく練習が楽しい。

以前は、練習中にスマホで終始電話していたり、他のコーチとお喋りしていたり、練習メニューを考えることもしなかった現地コーチ。

彼の変化に対して、私は日頃から感謝を伝えていただろうか。

日本人の若い女が突然現れて、一緒にコーチングを行うこと。

これがどれだけ彼にとってストレス、緊張、不安を与えるものなのか。

選手やコーチの変化は、私ががんばっているからとかではなく、彼ら自身の努力であることを私は決して忘れてはならないし、日頃から感謝することを忘れないようにしようと思った。

とはいえども、陸上は、努力が、数字として結果であらわれるスポーツ。
今シーズン、自己ベスト更新、試合での優勝・入賞、喜びをたくさん選手と、コーチと分かち合いたい。


4月28日|荷物を送ってみた。

現地コーチから、キガリ在住のスクールスポーツ協会のリーダーに、至急届けないとならない書類があることを知らされたのは、昨日の練習後。

「ステラ(バス会社の名前)を使って、キガリ(首都)のニャブゴゴというバス停にその書類を送ってほしい。」と。

自宅の住所と言うものはなく、宅急便文化もそこまで浸透していないルワンダで大切な書類をバス会社を通じて送る?

「そんなの信用できないし、受け取れるかどうか運ゲーみたいなところあるだろうし、絶対に足を運んだ方が良いでしょ。」と伝えたものの、

現地コーチには「りさ、ナチバゾ!届くから、僕が言った方法で送りなさい。」と言われてしまった。

こんな手順だった。

①届けたいもの(書類)を封筒に入れる。

②送る相手の名前、電話番号、私の名前、電話番号、そして、届ける場所の名前を書く

③ステラ(バス会社)に行き、上記と同じ情報を領収書みたいなものに記入する。

④領収書に書かれた番号と、ドライバーの名前を届けたい相手に電話かメッセージで伝える。


これでおしまい。

あとは、届けたい相手が、ニャブゴゴというバスターミナルまで行き、ステラ(バス会社)で受け取るらしい。

送ったのは先ほどなので、この日記を書いている今、その書類が本当に届けたい相手に届くものなのか、私は知らない。次の日記で、あきらかにしようと思うので、楽しみにしていてほしい。

信じられない。

届けたい相手がそもそも受け取りに行くかもわからないし、受け取らなかった場合、その書類がどうなるのかもわからない。

物は試しよう。というわけで、ルワンダで荷物を送ってみた話でした。

おわり

休日の昼下がり。

コーヒーを飲みながら、
3ヶ月ごとに陸上競技連盟に提出している報告書を作成しています。

他にも、用意しなければならない資料づくりやらがたくさんあるため、今日は1日、作業デーです。

来週は、水曜日に試合、日曜日にも試合と、なかなか忙しい1週間になりそうです!

健康に気をつけて、駆け抜けます、5月!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?