見出し画像

今は出来てなくていいんだよ!


みなさんこんにちは。

アスレティックトレーナーの"やすひこ"です!

こちらのnoteでは、
スポーツをやっている学生さんが、
怪我後のリハビリの必要性を理解し、
正しい知識を習得し、
自分でリハビリが実施できるようになる事を
目的としております。

できるだけ分かりやすく、
噛み砕いた表現で
書いていきます!

それでは、始めましょう!
よろしくお願いします。




いつも選手に伝えている事があります。


それは、

「今は出来なくていいんだよ。

出来るんだったら、やる必要ないんだから。

出来ないからやるんだよ。」


です。


どういうことかを説明します。



右膝腸脛靭帯炎の選手です。

病院の診察では、
右の大腿筋膜張筋から腸脛靭帯が硬いので、
そこに対してのストレッチをやってください。
との指導を受けて実施しております。
(良くある患部のみへの指導)


しかし、
痛みはなかなかとれず、
右膝を曲げた時の違和感が残ります。


そこで、
動作を確認してみます。


その場で足踏みをする動作は、
問題ありませんが、
左手に5kgの重りを持った状態で足踏みをする時
(右足を引き上げる時)に、
右膝に違和感が出ます。(右手に持っても大丈夫)


主訴として、
痛みが取れてから走り始めると、
膝に違和感が出てしまう。ということ。
評価のため、
私の指示で5kgの重りを持って上記の動作をやってもらいました。


この選手の場合、
左の股関節機能不全があり、
臀筋群の筋出力が低下している状態がわかりました。


なので、
左手に重り、左足が軸足になった時に、
余計に左足に重心が乗り、
骨盤が左に傾斜した状態になります。


そこで、
この左股関節の機能不全を改善するために、
骨盤の動かし方を教えましたが、
左股関節を運動軸にした骨盤の動かし方が出来ないのです。

右股関節の動きは、
出来ていたので、
本人の中でもやろうとしている動作のイメージは
つかめているとは思いますが、

左股関節はどうしても出来ません。


本人の心情としては、
「どうしてできないんだろう。」
「どうやったら出来るようになるんだろう。」
「出来ない・・・・。」
です。
少し、焦りの気持ちもあります。



そこで、


「今は、出来なくていいんだよ。」
「出来ないからやるんだよ。」


なんです。


「出来ていたら、やる必要ないんだから。」



普段からもう一つ、
選手に伝える事があります。

「課題が見つかっているのはいい事だよ。
  課題があれば、それを一つ一つクリアしていけば
  いいだけなんだから。」


良くないのは、
「課題(機能不全)に気づかずに
  復帰してしまっている事。」

そうすると、
必ずいつか再発をするし、
何かしらの体の不調に繋がってしまう。



このように、
選手自身に現状を自覚させて、
その機能の改善を目的としたメニューを提示してあげると、

自ずとやるべき事が見えてきて、

「何やればいいですか?」
「まだ走っちゃダメですか?」
「このメニュー何回・何セットやればいいですか?」
「走れないから、やる事がないです。」

と言ってくる選手はいなくなります。

むしろ、

「やるべき事がいっぱいありすぎて大変です。」
「時間が足りないです。」
「頭が疲れます。」

という思考に変わってきます。
※全て狙い通りです


出来ないことを、
出来るようにしていく作業。

リハビリとは、
この作業の繰り返しです。


最終的なゴール設定も大事ですが、
目の前の小さなゴールを設定し、
一つ一つクリアして、
小さな成功体験を積み重ねていきましょう!



それでは、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?