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住まいを人生の軸にしない生き方

最近、おもしろい発見をしました。
「教育移住してみたい」と言う人の共通点が見えたんです。

あちこち飛び歩く私は世間一般から見ればいわゆる「変人」カテゴリー。そして、類は友を呼ぶとか、朱に交われば赤くなるということわざ通り、私の周りの知人友人もおそらく同じカテゴリーにいる人が多い。
そんな変人たちの中でも、今住んでいる場所を離れて、ましてや持ち家を手放して移住するとなるとハードルが高いと言う人が多いのです。

こだわりにこだわって2年がかりで建てた無垢の杉床と総檜柱に吹き抜けのある家。まさかたった10年で手放すとは思わなかったです、私も。
 (写真は引っ越し前夜の次男お誕生日会 with 段ボールの山)
老後はのんびりこの家の縁側でお茶をすすっているつもりだったんですもの。

でも、人生の優先順位を考えたときに大切だったのは、ローンを返し切れていない思い入れのある家ではなく、子どもたちの未来だった。
ただそれだけが決めてだったんですよね。

で、冒頭の話に戻るわけなのですが、
教育移住をおもしろい!という人たちの共通点、
それは、住まいを人生の軸にしていないっていうことなんです。
住まいというのは、単に箱としての家を指すのみならず、その地で築いてきた人間関係やコミュニティ、通勤の道すじや生活のためのお店だとかそういった少し広い意味での「住まい」ですね。

よどみに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

方丈記に書かれているように、人生は移ろい変化しながら展開していくもの。奥の細道でも人生は旅に例えられています。
時代は変わって、ほとんどの人が住む場所も生き方も自由に選べるようになりました。そんな時代にあって、一つの家にしがみつく理由は実はどこにもないのですよね。

住み慣れた、思い入れのある家を離れるのがいいか悪いか、正解か不正解かという二元論ではなく、自分や家族にとってマッチするのはどういう形なのか。
 家を建てたら一生住み続けるものだ。
 入学した学校を卒業するものだ。
そんな当たり前で疑いすらしない思い込みを、自分の中からいったん取り出して「本当にそうかな?」と外側から眺めてみると思いがけない答えにたどり着くかもしれませんね。

かくいう私は、記憶にある限りでは3歳から23歳まで引越未経験。
その後、一人暮らしをしてからいままでの引越回数は20年で10回(笑)!!まさかこんなに引越を経験することになるなんて思っていなかったので、蓋開けてビックリですよね。本位不本意さまざまな理由があったとはいえ、平均2年に1回ってやっぱり変人ですね…。

住まいを軸にしない生き方をしていると、新しい世界や思いもよらない価値観への扉が開かれていきます。
軽やかに生きるために、小さなステップを踏み出してみると新しい世界がちらりとかいまみえますよ。

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