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頭の言い分、身体の言い分

「特にどこも痛くないです。施術しないでほしいって気持ちなんです。」
今日のお身体どんな感じですか?どうしたいですか?
いつものように、お客様に質問したらこんな答えが返ってきた。

でも、身体を観させていただくと、過去一番に筋肉が張っていて、骨も引っ張られ歪みがあります。ここまで来ていると通常は痛みやだるさ、重さがでてきても不思議じゃない。
エネルギー的な視点で観てみると、頭と身体が分断されているように見えました。頭に「身体は黙ってて!」と言われて沈黙しているイメージ。

思考優位の人に多く見られる状態です。
目の前の仕事に集中するとか、タスクに追われていると、身体からの痛みというSOSをシャットアウトするんですよ。

だって、身体がツラいと頭にとって都合が悪いでしょう?
やりたいことできなくなっちゃいますから。
痛みがあるとそこに意識が向いてしまって、やりたいこと、やるべきと思っていることができなくなってしまう。
これって困りますよね。

身体を施術すると、身体感覚が戻ってくる。
身体が敏感になるのは都合が悪い。
だから、頭は「別にどこも痛くありません」と言っていたのです。

よくよく話を聴いてみると、「そういえば、イスに座っていると尾てい骨が痛くて椅子の上で正座しちゃいます」とのこと。

さぁ、施術を始めようという時に、こんなふうに正直に思ったことを話してくださること、とても嬉しいなぁと思います。

椅子の上で正座したくなっちゃう理由もお伝えすると、頭が納得して「やっぱり施術して下さい」と言っていただけました。

私が「自分の身体の声を聴いてください。」と言っているのは、
自分を大切にするとか、自分に繋がるとか、やりたいことが見つかるとか、魂に沿って生きるとか、その人らしい人生を生きるために必要な条件ではあるけれど、

いやいやいやいや、その前に、もっと大切なことがある
身体からのSOSをキャッチする能力を育てるってことですから!
人本来のセキュリティ対策が壊れてるかもしれないってこと。


そこに気づいていただくことも私の仕事だと思っています。


森や海で自然と共に暮らしている場合は別として、現代社会はどうしても思考優位になってしまいます。身体の声のボリュームは小さくなる一方です。

経営学者ピーター・F・ドラッカーは、次のような言葉を残しています。
「まず自分をマネジメントできなければ、他者をマネジメントすることはできない」

そうなんです。最初は自分のマネジメントです。
「自分」ということは、自分の「頭」も「身体」も両方マネジメントが必要です。セルフマネジメント(セルフケア)が苦手だな~、後回しにしちゃうな~などなど、自分だけでできないことは人に頼むことも方法の一つ。

あなたは自分の強みだけを発揮して、やりたいこと、集中したいことに力を注ぎましょう。

「施術しないでほしい」と話してくださったお客さま。実は、いま、自分が心から好きなことに真っ直ぐに取り組まれています。その快進撃たるやすごいんですよ!!最初にお会いした時とは、別人のようです。ワクワクした気持ちにいっぱいにあふれて楽しそうでした。
その人「らしい」道を歩まれていること、とっても嬉しかったです。
身体も心も一つに繋がって、ますますのご活躍が楽しみです♪

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