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デボラ・カーの眠るAlfoldへ(イギリス)1 : 追記あり
ロンドンから日帰りで、デボラ・カーの眠るアルフォード墓地を訪ねました。
アルフォードはガイドにも載っていないサリー州の小さな町。 本当にここであっているのか、ちゃんと見つけられるか? 不安はありましたが、行くことになっていれば必ず辿り着けるはず。
ナビで行き方を調べると、お薦めはギルフォード経由。ところが、予定していた日曜はギルフォードのレンタカー屋さんはすべてお休み、路線バスは本数が少なく時間がかかり過ぎる・・・というわけでルートを変え、ガトウィック空港で車を借りて訪ねることにしました。
憧れのデボラ・カーのお墓参りがついに実現する! 全く知らない郊外の町に出かける楽しさも加わって、遠足前の小学生みたいにワクワクでした。
ロンドンのビクトリア駅からガトウィック・エクスプレスに乗って、約30分でガトウィック空港に到着です。
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ガトウィック空港からは約40キロのドライブ。「英国の庭」と呼ばれるサリー州の美しい風景に見惚れながら、アルフォードに着きました。昔納屋だったパブでお昼を食べ、St.Nicholas教会へ向かいました。
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新緑が目に映える5月の明るい日差しのなか、その教会はひっそりと佇んでいました。時折、優しい風が頬を撫でていきます。参道のような小道を、奥に進みました。
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右手の白い可愛らしい建物はParish House(牧師館)
曜日と時間が書いてあるので、常駐ではないのかも知れません。
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St.Nicholas教会
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周囲をまわってみると、まるで天国にいるような静けさと平和を感じました。古く質素なのに、朽ち果てた感じがしません。
墓所はもう一つの敷地にあり、道なりに教会の右手に進みます。
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一旦敷地を出て左へ
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30mくらい先に左に折れる小道があります。
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Alfold Cemeteryとかろうじて読める案内板が目印。
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小道を奥に進むと、比較的新しいと思われる墓所が広がっていました。
手前の小さなベンチにご婦人が二人・・・こんな所で人に会うとは。
お互いにそう思ったかもしれませんね。 こんなところにアジア人?
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デボラ・カーのお墓
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Family Plotの一角に、ひっそりと墓石が建っていました。
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実はここに来るまでは、寂しい場所かもしれないと思っていました。
最愛の夫Viertelと一緒でないことも、心に引っかかっていました。
手前にタンポポが1本・・・
タンポポの花言葉は、Love’s Oracle(愛の神託) Faithfullness(誠実)
happiness(幸福)です。
そうか、心配する必要などなかったのですね。教えてくれてありがとう。
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背面にはフクロウが刻まれていました。
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教会に戻ります。
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日曜の礼拝があったのでしょう。教会の扉が開いていたので、中に入ってみました。 様々な国からの訪問者が記帳したノートをめくってみると、コメント欄にHeavenlyという言葉が何度も書かれていました。
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有名人が数多く眠る場所ではなく、墓碑も驚くほどシンプルだったけれど、不思議と心地良く、むしろデボラ・カーらしい気がしました。
今も思い出すと、晴れ渡った青空と美しく咲き乱れた花々、緑の芝生でピクニックをするように安らぐ魂を感じます。
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RIP, Debora.
次の記事では、Alfoldについてもう少し書きます。
<追記 2023年7月>
この記事を読んで下さったお友達が、アルフォード墓地にあるデボラ・カーの家族のお墓(写真)を教えて下さいました。私も、どこかにあるはず・・と思ったものの探せませんでした。
noteに写真を転載することを快く承諾して下さったので、追記します。
貴重な情報をどうもありがとうございました!
弟のEDMUNDの下に、出生時の名前DEBORAH JANE TRIMMERが刻まれています。 ぜひ、こちらも合わせて訪ねてみてくださいね。
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