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デボラ・カーの眠るAlfoldへ(イギリス)2

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Alfoldのあるサリー州は英国の庭と呼ばれる地域で、車を走らせていると、丁寧に手入れされた可愛らしい家や美しい田園風景が続き、感動でした。
家にはそれぞれ**コテージ、**ハウスと素敵な名前がつけられていて、見ていて飽きません。
ちなみに、映画Holidayでケイト・ウィンスレットが暮らしていたローズコテージは、サリー州にある設定。デボラ・カーと息の合った演技を見せてくれたケーリー・グラントも、サリー州が故郷だそうです。


朝ロンドンを出発してAlfoldに着いたのはお昼過ぎ。ランチを予約しておいたAlfold Barnは、名前の通り1590年!に納屋として建てられました。

うっかり通り過ぎそうに


第2次大戦中は、近くのカナダ空軍基地のティールームとして兵士の憩いの場になっていました。 デボラ・カーの晩年の出演作Reunion at Fairboroughも、イギリスに駐留していたアメリカ空軍パイロットとのラブストーリー。同じサリー州で主要なロケが行われています。何だかどこかでふっとデボラに会えそうな気持になりました。

16世紀とほとんど変わらない外観


昔々のAlfold Barn


今は正面ではなく、横がエントランスになっています。


中に入ると、太い木の骨組みが目を引き、いかにも納屋らしい素朴な雰囲気。 一体どこからこんなに来たの!?と思うほど、お客さんで一杯でした。イギリスの日曜になくてはならないサンデーローストを楽しむ年配のグループや家族連れが中心です。
なかには杖をかたわらに置いて、メイン料理をたっぷり味わった後、別腹と言わんばかりパフェやタルトも食べている方も。
よく飲み、よく食べ、よく語らう・・・人生の極意ですね~

2000年からマグワイア・ファミリーが経営


私たちはお薦めに従って、豚肉のローストとフレッシュクラブにしました。
野菜やポテトとセットで、とても美味しかったです! 
お店のスタッフさん達の、親切できびきびした雰囲気も最高でした。 

地元の新鮮な食材を使用


クラブ最高~~☆ 

<公式サイト>


じつは、グルメが目的でAlfold Barnを見つけた訳ではありません。
デボラ・カーの伝記で読んだエピソードがきっかけでした。
⇒ ある養鶏業者が仕事でAlfoldを通る度、Alfoldの交差点のガレージでガソリンを入れてもらっていた。小さな女の子がフロントガラスを拭いてくれて、幸せそうな表情が忘れられなかった。それが幼少期のデボラ・カーだった・・・
calm smile,  cheerful assistanceと描写されていて、小さい頃から同じ印象だったんですね。
Alfold Barnはその交差点のすぐ近くにあり、雰囲気を感じたかったのです。

Alfold Barnの看板と交差点のサイン


デボラ・カーは2歳の頃、家族でAlfoldに引っ越しました。1920年代にAlfold Barnがお店を営業していたかは分かりませんが、建物はあったはず。

また、デボラはそこから5kmほど離れたBramleyの幼稚園(St.Martha's Kindergarten)に通いました。Bramleyはもう少し大きい町で、学校や公共施設も整っているようです。同名の幼稚園は見つからなかったけれど、同じ風景を自分も見ていると思うと感慨深かったです。

Bramleyの街並み


偶然見かけたBramleyのInfant and Nursery School


真っ白な地図がモノクロになり、やがて鮮やかなカラーになる・・今回はそんな嬉しいオーダーメイドの旅でした。