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ものづくりという哲学

とあるpopupで
閉店時間も近くなってきた頃に
ふとpicture bagに目を止めて下さったお客様へリーフレットをお渡しした。

ほんの一瞬の出来事だったと思います。

それが心に残ったと
そのお客様は
後日再来店くださったのでした。

"お茶を飲みながらでも見てください"

その言葉が心に響いたとおっしゃってくださいました。

嬉しかった。
本当に嬉しかったです。

この言葉は
リーフレット製作の背景を
お伝えする意味もあって。

ブランディングデザインをお願いしている"みねたさん"との打ち合わせでは、かなり具体的なイメージを持ってリーフレットを、作り始めたんです。

バッグをご購入頂いたお客様や
今回は購入は迷ったけれど、リーフレットをお持ち帰り頂いたお客様が
お買い物の途中や締めくくりに
カフェに立ち寄って、コーヒー等を飲みながら、改めてその日を振り返る。。HOLO HOLO BIYORIってなんだっけ?とか、バッグ買っちゃったー♪とか、気軽に振り返って頂く時間にこそ、お客様の心にお届けしたい言葉を綴る。

作家である私、ほんまゆきからのメッセージ、お手紙から始まるHOLO HOLO BIYORIというストーリー。

だから、popup店頭でお渡しする時にも、コーヒーを飲みながら、お茶でも飲みながら、読んでくださいね、とお伝えしています。

それが心に残って、と再来店してくださったお客様、そのことを私に伝えてくださり、本当にありがとうございます。
私は心の底から嬉しかったです。

みねたさんと作り上げたこのリーフレットが、お客様の心に届いた。

その上でバッグをお選びいただきました。
お帰りになる際、紙袋にはお入れせず、このまま持っていきますとおっしゃってくださり、お見送りをさせていただいたのですが、お客様の後ろ姿、今でも目に焼き付いています。

なんというか、ウキウキ♪

そんなふうに見えたのです。
バッグをね
ちょっと大きめに振りながら歩いていて。
かわいかった。
大人の女性が、ウキウキするって、本当にかわいい瞬間なんだと、改めて思いました。

Chubby Bagはまさに
大人の女性が
いつまでもかわいいを忘れない
その象徴として
"表裏一体デザイン"があるんです。

だから、お客様の小さな背中をお見送りしながら、なんとも愛おしく感じてしまったのでした。

ご購入頂き、こちらの方が"ありがとうございます"とお伝えする立場なのに、お客様の方から"ありがとう"とおっしゃって頂く場面が実は多く、ものづくりという仕事は、ただ"形にする"というだけではない、お客様と作り手と、作品を通して心が触れ合うことができて、心を、暮らしを、豊かにできる仕事なんだと、声を大にして言いたくなるんです。

しかし全ての人が同じ感性ではないことは明らかで、HOLO HOLO BIYORIのものづくりと出会い、作品をご購入くださり、ご愛用くださり、そして私の綴る言葉から何かしら感じ取ってくださる皆様と出会えたことで、知る事ができた喜びです。

個展でお渡ししたリトルプレスでも
人とは?というテーマで皆さんから話を聞いていますが
クリエイターという仕事も
人と人を繋ぐ力を持っていると思うんですよね。

想いを伝えるものづくり
それが私がやりたいことであり
続けたい事

それに気づいてくださる方がいる

それが100人に1人なのか
10人に1人なのか
感覚としてはまだわからないけれど
そのお1人お1人との出会いを楽しみにしながら、作り続けるだけ。伝え続けるだけ。

私はこういうものです。
こういう考え方をしています。
時々なかなか文字にできないこともあるけれど、時間がかかっても、何度もトライしています。
(実は下書きに入ったままの書きかけのnoteがたくさんあるのです)

私の脳内丸裸、目指すはそこ。
何も持っていない、特別なことは何もない、むしろ、失敗ばかりで、欠点だらけで、めんどくさい人間なんだけど、欠点は必ずしも攻撃する的ではない事、自分にとってのネガティブは全員にとってもネガティブな要素なのか?とか、麻袋でのものづくりを始めたことで、物の考え方がガラッと変わるような感覚を覚えたんですよね。

麻袋を受け入れることって
人付き合いに似てるな
生き方に似てるな
そんな感覚があって。

私がpicture bagのデザインに込めた想いも、そういう"考え方の変換"が鍵になってるんですよね。

ファッションて、元々そういうものだと思うんです。
その人を表すもの。
だから、麻袋をファッションに昇華させるものづくりをしてる、全部、繋がってるんです。

私がやりたいこと。
伝えたいこと。

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