琉瑠(りゅーる)
過去の作品を投稿したいと思います。ずいぶん昔に書いたもの。 〜ファンタジーはなまものです。用法・用量をよく守って、期限内にお召し上がりください♪〜 どうぞよろしくお願いします。
眠りに誘われて見る夢のほうではなくて、叶えたいほうの夢の話である。 私は占術師という仕事柄、相談業をとおして、様々な人の夢を応援したりしている。 かくいう自分は、どうか。 私にも、夢はあって、そのために自分なりの努力もしてきたし、何かしらを積み上げてもきた。だがしかし、その妄想級の夢は、どうにも具現化への足掛かりが、甚だ得にくいらしい...途方もない夢を抱きたい人であるから、実現可能な手堅いほうへスケールダウンすることではなく、どうしても叶いそうにない夢のほうへと心を奪われ
ある国に、なぞかけを道楽としている王様がいました。王様はなぞなぞが大好きでした。とりわけ王様が好むのは、答えのない不思議ななぞかけでした。 「このなぞを解いたものには ほうびをあたえる」 いつのころからか、お城の前には、いつでもなぞなぞの立て札が立つようになりました。しかも王様は、国中の智者どもが揃って頭を悩ませても、けして解けないようななぞかけを出すのです。この、王様の生き甲斐ともいうべきなぞかけには、巨額の懸賞金がかかっていたので、国の中だけではなく、遠い外国からも、