アトリエエルブ(柄デザイン・内装デザインなど)

仕事人間だった私が出産を機に会社を辞め、子供と、デザインと、日々成長していこうとしてい…

アトリエエルブ(柄デザイン・内装デザインなど)

仕事人間だった私が出産を機に会社を辞め、子供と、デザインと、日々成長していこうとしています。 たわいもないことを綴っています。夢はテキスタイルブランドを作ること。 柄デザイン・内装デザイン https://atelierherbes.com/

最近の記事

壁紙デザイン「雲」

シンコール株式会社様の壁紙見本帳「BEST」にて、雲柄のデザイン制作をいたしました。 2023年4月発売 企画:シンコール(株)様 デザイン制作:村山有希子(アトリエエルブ) 一部元画像提供あり ご依頼の時の一枚の写真。 くすみがかったピンクからブルーグレーの柔らかな色の変化が美しい空の写真。 頭の中にパッと、時折見る美しい夕暮れの空のイメージが浮かびました。 子供の保育園からの帰りに踏切で止まり、小高い山の上にこういう空が広がっていて、それに気付けたことに嬉しくなることが

    • 古布に心掴まれた「古民藝もりた」

      東京に住んでいた時に、すごく記憶に残った店、「古民藝もりた」。 先日ふと思い出し本を買ってみた。 とにかくお店は面白い布ばかりだった記憶がある。 この藍染のボロのツギハギは、ある有名ファッションブランドに拾い上げられたそうだ。 (分かる人には分かる!) そういえば、その有名ブランドの発表から しばらく経ってから、前職でこの柄の壁紙を手掛けたなぁ。構成と印刷のディレクターとして。 まだ柄が健在みたい。 お、グレー色が増えてる♪

      • コンニチハコソダテ ”パンケーキ”

        大きいパンケーキ焼いて、とムスコ。 いいよ、と従うハハ。(少し全粒粉も入れちゃおう) ケーキ作る♪、とデコるムスコ。(アメリカンYouTubeにハマってる) デコ完成✨(白いのは牛乳を浸したらしい) 一口食べて放置。 でかいパンケーキ、夜にはゴミ箱へGO。 一瞬のパンケーキ劇場でした。 一口だけ食べた写真撮り忘れた。

        • マジメに売れる柄を考えていた。

          壁紙業界に18年いました。 「壁紙作る会社にいたんです」て自己紹介すると、大抵「サンゲツとかですか?」と言われるけど、実はサンゲツはメーカーではなく、商社です。 と書いて、今一度会社情報を調べてみると、今は製造もやってることになっていますが、何年か前までは「インテリア商社」って書いてあったし、商社機能がメインだと思う。 国内には、壁紙を製造する会社が20社ほどあって、そこが作って、サンゲツなどのインテリア商社に卸しています。 サンゲツさんとかが、カタログを制作して、立派

          大企業退職1周年

          大企業に20年近く勤めて、辞めて1年が経とうとしている。 辞めた原因の一つに出産後の体調不良があったけど、それはかなり改善された。 とにかく朝起きるのが辛いし、女性特有の波の酷い日は立つのも辛かったけど、それはかなり治った。そして、これまでその波に何も対処せずに気合いだけで、突っ走ってきてたことがよくわかった。(私の場合、自分を観察してると同じ自分と思えないほど体調に変化が起こる。)今回の体調不良で、鍼灸やら漢方やらサプリメントやら色々試して、明らかに身体が楽になっていくのが

          壁紙 本棚柄

          前職で制作した本棚柄。 この当時、ヨーロッパの方で本棚柄が流行っていて日本にもそのブームが来始めた頃。 奇跡的に見つけた福生にあった洋書古書スタジオで撮影して作った。 撮影時に本の隙間を調整したり、斜めにしたり。 もちろんデータでも色やら配置を調整しましたね。 ありがたいことに色んな場所で使ってるのを見ました。 残念ながらもう廃番です。

          着物の柄

          柄のデザイナーをやっているというと絵が描けるとよく思われるけど、全然描けません。ただ、見たものを真似することはまぁまぁ得意です。 前からいいなと思っていた着物の下絵があり、久しぶりにトレースしてみました。 美しいですな〜 ハテ、どう?なにに?展開しましょうか。 意気込んでさらに再構成しようとしたら、意気込みすぎてやりたいことがわからなくなったので、とりあえず、色を変えてみたよ♪

          デザインの原点

          私のデザインの原点。資生堂「花椿」。 高校時代、感度の高い物の触れたいけどお金がなくて、デパートの資生堂コーナーで入手していたフリーペーパー。 化粧品なんて高くて買えないから、美容部員の目を盗んで通りぎわにさりげなくもらったりしてた。(普通に言えば貰えたのかもだけど、美容部員のキレイなお姉様方に萎縮していました。) コツコツ貯め続けたなぁ〜 私がみていた時期のアートディレクターは中條正義さん、でした。 毎回の特集ページとメイクページ、裏表紙のグラフィックが大好きだっ

          フィッシャーマンズクロス

          《色や柄や壁紙のこと シリーズ》 ある時会社で、(多分デザイン部トップの発案で)その時点で一番社内で売れている柄の調査をしたことがあった。 どうも私のフィッシャーマンズクロスという柄だったらしく、デザイン部トップまでその柄のサンプルを送り届けることになった。 私はそういうのに選ばれてとても嬉しくて、何か上司から声掛けがあるかな〜と淡い期待を抱いていたけど、結局なにも音沙汰がなかった。 まあね、分からんでもない。 デザインと呼べるかわからないような代物だからね〜。 た

          カゼカオル

          《色や柄や壁紙のこと シリーズ》 この柄名はこれまでつけた中でも気に入ってる柄名の一つ。 クライアントから持ち込まれたデザインで、枝と葉のシルエットで構成されていた。 その時期、壁紙のトップコートでグロスマットを表現する手法に凝っていた私は、デザイン画の中には描かれていなかったが、枝や葉をグロスマットで追加し、木漏れ日の光のようなのを表現したいと閃いた。見える角度を変えると微かに枝や葉がチラリと見えるのだ。(グロスとマットの質感の差による) その柄イメージができたら、

          ダミエラ

          《色や柄や壁紙のこと シリーズ》 この柄はルイヴィトンのダミエ柄に由来してる。 会社にあったトレンドブックを眺めていた時に、すごく素敵な写真に出会った。 松屋銀座のルイヴィトンのファサードで、ダミエ柄をモチーフにそれをランダムに配置してあり、後ろから光を当てて浮かび上がっている。 見た瞬間心を掴まれた。 こういう柄を作ろう。 光の部分にはパールインキも重ね、光を表現した。 すごくいい出来で気に入ってたのだが、建材あるあるの「縦横方向性が出ない」ように(縦でも横でも見え

          Live natural! Live white!

          《色や柄やクロスのこと シリーズ》 前職の壁紙の制作では柄名を自分でつける。 その柄名は、試作から本製品までずっと使われる事になる。(実は壁紙本体の耳部分にも、その柄名は印刷されている。)過去の先輩方がすごく練った凝った柄名をつけていたのに触発されて、私も色々とそういう柄名をつけていた。 Live natural! 10年以上前だと思うけど、エステティックTBCのキャッチコピーだった気がする。阪急梅田駅構内に大きな看板があって、つい目に入ったら、スピード感というか勢いがあ