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マジメに売れる柄を考えていた。
壁紙業界に18年いました。
「壁紙作る会社にいたんです」て自己紹介すると、大抵「サンゲツとかですか?」と言われるけど、実はサンゲツはメーカーではなく、商社です。
と書いて、今一度会社情報を調べてみると、今は製造もやってることになっていますが、何年か前までは「インテリア商社」って書いてあったし、商社機能がメインだと思う。
国内には、壁紙を製造する会社が20社ほどあって、そこが作って、サンゲツなどのインテリア商社に卸しています。
サンゲツさんとかが、カタログを制作して、立派なショールームを構え、サンゲツブランドで売るわけなので、当然一般の人は「サンゲツが作ってる」って思いますね。
ちなみに、柄デザインはサンゲツさん商社側が考えるのと、メーカーからの提案との同じくらいの割合だと思う。なので、メーカーにも沢山柄デザイナーがいます。(コレが私の仕事だったわけです)
話戻って、私は壁紙製造会社の1社にいたんだけど、長年やってる経験則や歴代の上司たちから言われてきたこととかで、頭の染み付きまくってて、18年やった最後の方は、頭の中に、上のようなイメージを持って柄を作っていた。
①【会社が儲かる柄】(売れる柄)
×
②【ウチの会社が得意な柄ジャンル】(20社の中で)
×
③【目新しさやトレンド性のある柄】
この中心をなるべく狙うべし!!!!!
って思っていました。
とってもマジメに仕事してました〜
①の売れる柄や③のトレンド性だけの条件でもいいんだけど、できれば人間あまり無駄打ちしたくないように考えるので、①と③だけだとなかなか採用に至らない。なんとなく商社側がメーカー毎にお願いする柄ジャンル(暗黙ルール!?)があって、長年いるとそこの嗅覚ができちゃっていました。
だから、この3つの輪の中心をなるべる狙う!
を毎シーズン1柄くらい考えていましたね。
マジメにこの的を狙って、時には上手く当たることがあったから、顔はポーカーフェイスだったけど、「ほうらやっぱりココだよね〜」って心の中ではほくそ笑んでた気がする。
全部が全部この的狙ってたわけじゃないけど。
最後の方は、自分の中でそういう感覚ができちゃってたから、マンネリ感がありました。
会社の中で、若い時はデザインしてるけど年齢がいくと、柄デザインができなくなっていく人は、きっと私のような感覚なのかもしれない。
一方、ずーーーっと、柄デザインをし続けられる人もいて、とにかくその作業が好きで好きでしょうがないって感じ。私みたいにホームランなんて狙おうって思ってなかったのかも。要はあまり周りの話を聞いてないのかも。笑
退職して1年ほどブラブラしてて、がんじがらめだった頭が緩んできて、なんだか手を動かしたくなってきたので、最近テキスタイル用の柄をボチボチ制作しています。
おつかれ〜、会社員だった私。
よく頑張ったなぁと自分で自分を褒めてあげたい。
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