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鼻からの呼吸では、匂いも一緒に吸い込みます。

鼻からの呼吸では、匂いも一緒に吸い込みます

、、、先日の呼吸と胎生学のクラスで、何気なく先生がそう言いました。

鼻からの呼吸は副交感神経を高め、空気を温め、粘膜や鼻毛によって細菌、ウイルスの侵入を防いで免疫を強化する、、、こういったことは、身体について学んでいれば聞きなれたはなしかもしれないけれど

匂いを一緒に取り込んでいる、と言うのは、なんだかとても新鮮なインスピレーションを呼び起こしてくれました。

考えてみれば、嗅覚は扁桃体や海馬といった記憶と感情を処理する部位にもダイレクトに届く、そういった知識的なもののせいか、体験せずにわかった気になっていたことにも気づき、

とにかく、ただ体験してみることにしました。

最初気づいたのは、匂いではなく、それを嗅ごうと必死にアンテナをたてる、鼻という感覚器の動き。喉の奥まで広がろうとする動きを感じる、、、

次に感じたのはまた匂いではなく、空気の粒感や空気の形でした。

あーにおい、は頭で考えていたものとは違う、、、この感じ、森や海、楽しい会食の時のご馳走のにおい、吸い込もうとした、、楽しい記憶、その場に浸りたいと感じた時にしていたこと、精一杯吸い込もうする、その時にしか作動しないもの、その感覚が切ないほどに飛び込んできたのでした。

閉じていた、、守るために、滞りなく日々のタスクを遂行するために、、

鼻呼吸で匂いを一緒に取り込むという試みは考えていたのとは、全く違うところから、多くの学びをもたらしてくれました。

それがいたく気に入って、クライアントさんと一緒に試した時に、お父様の匂いの話をしてくださった方がいました。

におい、、注意深くそれを意識していた私は、突然細身だった父の形見のセーターの匂いがそこに現れた気がしました。

それから、クライアントさんとは話尽きず、、不思議なものです。

何が人を癒すのか、、永遠の命題に、取り込む匂いに意識を向けた鼻呼吸は一つの大きなヒントをくれました。

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