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デンマークで学ぶ刺繍

こんにちは。
今回はデンマークのスカルス手芸学校の刺繍の授業について紹介します。

刺繍の授業は2種類あり、伝統的なテクニックを学ぶ授業と、プリント技法やアップサイクリングと掛け合わせた自由な刺繍を学ぶ授業、それぞれ2人の先生から授業を受けることができます。

刺繍テクニックを学ぶ初めての授業では、基本のステッチを習います。

その後、最初の作品として、それぞれ好きな図案やテクニックを使いニードルブックを作りました。

刺繍の教室にはたくさんの本があるので、参考にしながら好きな図案を選びます。

私は青木和子さんの本「刺しゅうのレシピAtoZ」から図案を選びました。


スカルス手芸学校出身の刺繍作家、佐藤ちひろさんの図案も人気で、何人かのクラスメイトは佐藤さんの図案を刺していました。

その後は自由にキッチンタオルやポーチなどの作品を作りながら、合間で先生が伝統的な刺繍のテクニックを教えてくれます。

この学校に来るまで知らなかったのですが、デンマークにはへデボ刺繍という伝統的な白糸刺繍があります。
リネン生地とリネン糸を用いて、生地をカットしたり、引き抜いたり、カウントしながら作るとても細かい作業の刺繍なのですが、レースのような仕上がりがとても美しく魅力的です。

へデボ刺繍でピンクッションを作りました。

デンマークのセカンドハンドショップなどでも、古いへデボ刺繍のテーブルマットや枕カバーなどをよく見かけるのですが、暗く長い冬を過ごすデンマークの家庭にとって、白い布の白糸刺繍は部屋を少しでも明るくするための必須アイテムだったようです。

もう一人の先生の授業では、プリントテクニックと刺繍を融合させた作品を作りました。


写真や絵を転写したりステンシルをした生地の上から刺繍をすることで新たな表現が生まれます。 

プリントをした生地に刺繍しました。

今まで刺繍に挑戦する機会はほとんどなかったのですが、地道にちくちくしているとあっという間に時間が過ぎてしまい、気がつくと夢中になっていました。


刺繍はまだまだ奥が深いので、これからも修行していきたいと思います。

それではまた。


現在私が通っているスカルス手芸学校の1日の様子はこちらの記事に書いています。↓

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