【旅レポート 音と静と豊かさの瞑想リトリート in小豆島 ④食事編】
リトリート中の食事はすべてサイレントで食べ始めました。
30分間食べる瞑想をして、その後は会話を楽しむという流れ。
私は、食べる瞑想がとても苦手で、MBSRを受講しているときも、やり忘れてばかりいたし、うまく取り組めない課題でした。
一人ならやろうと思って出来るのかな?と思うけど、家族と一緒に暮らしていると、食事中にテレビをつけられたり、話しかけられたりで、うまく集中出来ないというのも、取り組めない理由になるのかもしれない。
今回のリトリートでは、全員が食べる瞑想をするので、無理なく取り組めたような気がします。
それで気付いたのは、目の前の食べ物に集中してその味を確かめながら食べると、食事がとても美味しく感じられるということ。
見て、匂いを嗅いで、口に入れた瞬間の体験、噛むことで味が出てくること、歯触り、繊維の残り方など一つ一つ確かめて食べることは、「これってこういう美味しさがあったんだな」っていう、今まで食べたことのある料理の新しい面を発見したような、喜びに満ちた体験でした。
一日3食を提供してくださったのはタネ結び堂さん。
すべての食事が美味しかった。
リトリートの最後に、彼女が言っていたのは、
「皆さんが、私が作った食事を、ゆっくりと味わいながら丁寧に食べているのを見たときには、涙が出ました」
「食べる」という、一日に3回は行う何気ない行動は、やり方次第で作り手も食べる人も感動するような体験に変えることが出来るんだなと思った。
「食べる瞑想」に初めて取り組んだ人が、「あ、黙食なのね」って言っていたんだけど、コロナ渦中にただ黙って食べるのではなく、食べる瞑想が流行れば良かったのになって思った。
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