春の歌・反逆の歌「イクメン」
※某朝ドラの影響?
短歌・俳句・川柳などを詠むのにはまっています。
まあ難しいことは考えず、ざっくりと気楽に。
いそいそとポエムを綴るなんて思春期以来じゃないか。
あの頃と違うのは屋根の上の盛った猫のように
「心を感情にハイジャック」されることもないので、
しみじみとした日々の幸せが心地よいのです。
それがオバサン化というのなら、オバサン上等。
今日もいい天気だ。
渾身の脱力歌7首
①「イクメン」に 後を任せて
アクセルを 踏み込む空の 青き春
②繊細なの 出たわねここにも 「繊細さん」
③花粉症 つらみがわかる 犬猿の仲
④タコハイに 想いを馳せる タコオバサン
⑤気がつけば 全裸(まっぱ)で議論 脱衣室
子供らはよ 風呂頼む
⑥バチェラー(学部卒)と 自虐し笑う わが背子あはれ
⑦「チクショー!」と わが子に言われ
即興で 演じる母の コウメ太夫
以下解説
「イクメン」に 後を任せて
アクセルを 踏み込む空の 青き春
休日、子供ら全員を夫に任せて出掛ける道すがら。
開放感のあとにチクリと胸が痛む。
それは少女から大人に向かう青春の痛みにも似ている。
きみを「イクメン」呼びは蔑称かもしらんけど、
とりあえずイケメンなイクメンに感謝。
まあちょっと実家行って来ただけなんだけども。
繊細なの 出たわねここにも 「繊細さん」
自称「繊細さん」にしばしばいじわるされます。
彼らは神経質で嫉妬深いから気をつけろ。
幸せそうな自称「繊細さん」に会ったことがないな。この繊細ヤクザめ。
悩んでいる方はすいません。
(ほんまの繊細さんは心のきれいな方だって知っています。)
花粉症 つらみがわかる 犬猿の仲
いつもはウマが合わない人とも一時休戦。
つらみを分かちあえる花粉の季節。今年は特に飛散が多いそうな。
涙目の君はいつもより少し魅力的、か。
タコハイに 想いを馳せる タコオバサン
サントリーの「タコハイ」復刻が気になる。
あの頃酔っぱらって赤くなっていたタコオヤジと
同じ歳に自分もなってるという衝撃の事実。
晩婚化の関係で子どもはちょい幼いけど。
ちゅーちゅーたこかいな。
気がつけば 全裸(まっぱ)で議論 脱衣室
子供らはよ 風呂頼む
「はよ風呂はいりや~」
平日はイクメンでイケメンな夫と話す時間が足りず、
脱衣室でも熱心に二人で議論を交わすおかしみ。
ともあれ子供らを先に風呂入れてほしいけど。
次に私が入浴中も風呂の扉越しに大声で議論するという白熱ぷりは
さながら黄泉の平坂のイザナギ・イザナミ(例え誰もわからないって)
エロス<議論 の構図がおかしい。
バチェラー(学部卒)と 自虐し笑う わが背子あはれ
俺は、ポケモンバチェラーになる!(うっ)
知を愛する気持ちに最終学歴は関係ない。
(愛があればお金なんて、よりは関係ない。)
バチェラーと古式ゆかしい吾背子の対比がポイント。
※バチェラー(Bachelor)=ここでは「学士」4年制大学卒程度の知能
もっと上のマスター、ドクターと見劣りしてしまう自身の学歴コンプの表れもしみじみとしている。
※わが背子(わがせこ)=男性への愛称
「チクショー!」と わが子に言われ
即興で 演じる母の コウメ太夫
子どもに聞いて最近知ったコウメ太夫氏のネタ。
あの笑いはなかなか考えさせられます。
息子はどうしてもあるあるネタに繋げちゃうとこもかわいい。
圧倒的な狂気や理不尽の前では我々はただ微笑むしかない。
以上。皮肉も反逆もたっぷりつめこんだ春先の歌。
読んでくださりありがとうございます。
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