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コロナ禍の終焉

※表紙はアトリエトモコ「疫病退散 アマビエ ストラップ」
カラフルな色合いがかわいい妖怪。当時100体くらい編みました。

2023/3/13マスク解除許可令(外せとは言ってない)

花粉症で外せない方も多いかと思いますが。
お上の判断としては、このタイミングでさりげなく着用方針を示しとくのは上手いと思います。

3年前の2020年3月・・・
緊急事態宣言・不要不急の外出禁止令・ソーシャルディスタンス。
アクリル板・黙食・県外民叩き
マスク・消毒液・トイレットペーパーまで売り切れ。

さながら鎖国かオイルショック。
醒めない悪夢の中にいるようでした。

その頃(2020年3月)私は臨月の妊婦。
ニュースで流れる「死の感染症」に怯えつつも、
お腹の次男が無事に産まれてくれることを願う気持ちでいっぱいでした。
(・・・絞首台の上の死刑囚のような気分。出産ってそれくらい恐ろしいものです。ネガティブごめん)

出産の立ち会いや入院中の面会許可は夫のみ。
(もう一週間産まれるのが遅かったら面会謝絶だった)
静かな病室に寂しさを感じつつ、そこは3人目の産後。
世間の風潮とは逆に、凪いだ気持ちで小さな我が子を抱き、心ゆくまでオキシトシンのプールに浸かりました。




その頃、かのiPS細胞の山中伸弥教授が、新型コロナウイルスとの闘いを
「短距離走ではなく、1年は続く可能性のある長いマラソン」と表現していましたが、
その通りだな。皆パニクっている中、賢い人だなと感じました。
すぐには結果が出ない。一進一退しながら長期戦。子育てのようですね。

結局3年(終わったとは言ってない)
皆さんはどのような3年でしたか。


元来「陰キャ」で社交的ではない私は、マスクで顔を隠せること、陽気に振る舞う必要も、外出する必要もないことに安らぎを感じていました。
PTAや地域の行事などは密を避けるため軒並みキャンセル。
親戚の集まりや法事もキャンセル。ステイホーム推奨。
ぶっちゃけ楽でした。
夫がリモートワークになったのは、
昼食づくりの手間が増えてちょっとダルかったけど。
それでも大人の手がもう一つあるのは心強かった。

青春まっ只中の学生さんは気の毒でしたが。
新たな人間関係を築く必要もない良い年の大人ですので。
おまけに乳飲み子のお世話していたので、
不便さは特に感じませんでした。
この辺りは田舎の車社会でのんびりとした風土と人口密度の低さも関係あるかもしれません。

しかし、
この未曾有の感染症は高齢者や基礎疾患有など、弱い者の命から蝕んでいく現実。貧富の格差拡大。医療体制の限界。限られた資源の奪い合いなど目を背けていた現実を浮き彫りにしましたね。あと嫉妬と差別と魔女狩りという「娯楽」もね。中世かよ。

それから3年。

マスク外せる、のか・・・どうする自分と自問自答の日々です。
すっかり「コロナ禍の悪夢の世界の住人」になってしまった。
とは言いませんが、
薄れぬ感染への警戒感。そしてなにより下半分の表情を隠して生活することに慣れすぎたのでしょう。

もうすぐわが子も3歳の誕生日を迎えます。
身体はゴツく、言葉も達者になってきた次男。
この子達のこれからの日々は、マスクなしで自由に笑えるといい。
われわれの幼少期がそうだったように。

しかし私は・・・
もういい年なのになにを恥じらう必要があるのか。
花粉対策?紫外線対策?ルッキズムへの反抗?

相変わらず自意識過剰のチキンです。


わが心の きたなさ 春の車なり
洗われぬまま ちり積もりけり

(それでも 少し ホースで 洗う)


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