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鳥の形(あみぐるみの理想と編み方)

アトリエトモコです。
「鳥のあみぐるみ屋さん」を自称して鳥作品を中心に販売しています。
なぜ鳥なのか? →鳥が好きだからです。
過去の記事

今回は鳥のあみぐるみ製作についての基本から少し技術的なご紹介です。
編み物は「???」という方は写真だけでもお付き合い頂けると幸いです。

※表紙はうちのオカメインコ、シロエナガとあみぐるみです(目パーツを噛もうと悪い顔で狙っている)

あみぐるみとは?編み物の良い点と難しい点

鳥のあみぐるみはかぎ針を使って製作しています。
指でくるくると巻き付けた輪から目を作る、輪編みからの細(こま)編みが基本です。編み物の動作自体は至ってシンプル。この細編みを増やしたり減らしたりして鳥の形を編んでいきます。 ひと針一針の手仕事です。

編み物は毛糸とかぎ針さえあればどこでも出来ること、失敗してもほどいてやり直せることが利点です。
単純な動作ゆえ、均一な力加減と針の運びに慣れがある程度必要なこと、細かい作業なので目や肩が疲れることがデメリットでしょうか。
私の方法は、らせん状につなげていくのではなく一段一段輪を編む毎に区切るため背中に継ぎ目ができます。中断と再開が容易で、一段ずつ落ち着いて編むことができます。

白文鳥のあみぐるみ(試作中)
正面(鳥は目が離れているのがかわいい)
後ろ姿(ちょっと寂しそうなのも良い)
習作:お腹の丸みが萌えポイント

鳥に限らず熊や猫など、あみぐるみには色々な手芸本や編み図が溢れていますが、私の理想の鳥のあみぐるみは小さな頭に丸みを帯びた胸、すらっとした流線型の背中です。

・頭~首部分

頭部分は目を少なめに、号数の低いかぎ針(中細毛糸で2、3号)できつめに編むことでも小さくすることができます。
首まで編めたら背中になる部分(段の編み始めと終わり)を常に増やし続けます。1目を2目に増やす×1~3回を尻尾を除く体長の長さだけ編み進めます。

・お腹部分~編み終わり

お腹以降は太めのかぎ針で(4、5号)。お腹になる部分(段の中心付近)は少しふっくら増し目をした後は減らしていくことを意識すると腹部のなだがらなカーブを描けます。
お腹部分だけを長編みなどに変える編み方にすると、辺が長くなるためカーブの角度に融通が効きやすいです。ただし目が粗くなるため詰め物が透けるおそれがあります。
編み終わりは目を減らしていき、輪で閉じるとふっくら丸いお腹になります。

鳥の形色々(編み方のヒント)

今後の課題、理想に向けて

先人の叡智を参考にしつつも、編み方を創意工夫してより本物の鳥さんに近い、オリジナリティ溢れる鳥のあみぐるみ作りを目指しています。
綿を詰めたり翼で誤魔化して形にはなっていますが、編み図が複雑すぎたり無駄なよれが出ている部分も否めません。

今回はボディ中心の説明でしたが、尻尾や翼など鳥のあみぐるみの編み方を包括的に、誰にでもわかりやすい編み図に整えることが理想です。
きれいにまとめられた暁にはワークショップや有料記事、キットの販売をしたいなとも思っています。(需要あるのか)もしご興味がありましたら応援を頂けると励みになります。


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