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HACCP制度化の功!? ~手引書の使い方~

こんにちは! あたたけ です。

たまには本職?の話題にします。
ということで、HACCPの手引書についての気づき?です。

さてさて、食品業界では食品衛生法改正により、2021年6月1日から『原則すべての食品等事業者』にHACCPに沿った衛生管理を行うことが義務付けられました。

HACCPが浸透すること自体は賛成なのですが、『すべて』というのにはとてもとても引っかかったものです。
いわゆる個人経営の工場や飲食店にどうやって教えるんだって話です。
(あたたけもわずかばかりですが講習等で協力しました!)

で、この問題を解決するために作られたのが、『業種別の手引書』です。

食品等事業者団体が作成した業種別手引書 (mhlw.go.jp)

最初の『小規模な一般飲食店向け』のを見たときには、けっこういい感じに進むかなぁと期待したものです。
その後、続々と手引書が作られていくのですが、『これではHACCPとは言えないやろう』という内容のものが多数。。。。。
一番の理由は、『例が例ではなく答えになっていること』ですね。
『事業者が自分たちで考えなくても、書き写せば大丈夫!』というレベルの例が示されているものが多い。。。。

HACCPで一番大事なのは?という質問に対し、ハザード分析とかCCPとか人それぞれの答えはあるでしょうが、あたたけの答えは『自分で考えること』というものです。
HACCPは究極の自主管理』だと思いますので。

ですので、『手引書を使って形だけ整える』という政策はいかがなものかと感じているわけです。
そんな流れで手引書アレルギーと言いますか、『HACCPの手引書って使えない!』というスタンスで生きてきたのですが、ここに来て、『意外と使えるかも??』となったわけです。

きっかけは『お取引先様の工場確認+OJT』です。

さて、食品と一言で言ってもいろんなものがありますが、あたたけの得意分野?は『弁当・惣菜関係』です。
『労働集約型に近い食品工場』と言ってもいいかもしれません。

さすがに仕事では選り好みをできず、いろんな分野の食品工場に行くのですが、そうなると、『抑えるべきポイント』がイマイチつかめてなかったりするわけです。
しかも、それを人に教えるとなると。。。。。

で、どうしたものかと考えていたら、同行者(≒あたたけが教える相手)から『手引書を見ました!こんなことが気になります!』との報告が!
『えらいなぁ。でも、手引書でしょ?』と思いつつ、返答するために改めて手引書を見てみると、『抑えるべきポイント』自体はけっこう細かく書いてあるのに気づいたわけです。

さらに、別の工場に行く際にその業種の手引書を見ると、『抑えるべきポイント』に加え、『その根拠となる関連情報』もあたたけ的に欲しい内容がそろっていて関心したものです。

たまたまかもしれませんが、2個続けて使えるのを見ると、他のも使えるかもと思ってしまいますよね。
明らかにダメなのもありますが。。。。。。

そう考えていくと、HACCP手引書って、『ゼロから学ぶための教科書』としては答えが多すぎて不適切だとしても『他業種の人がその業種のことを知る参考資料』としては、とても便利なものじゃないかなぁと。

となると、手引書多すぎ問題(100個以上あって把握しきれない)も、『幅広い分野の入門資料集』としてはメリットになるかもなぁと思います。
探すのは大変ですけどね。

やっぱり『情報を使いこなす能力』って大事ですね!
あと、『大したことないと思う情報にも、稀にお宝が眠っている』ということもね!

ではでは。今回はこの辺りで!

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