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HACCPを上手く使うために㉑ ~原則1 ハザード分析 前後の工程とのつながりは?~
こんにちは! あたたけ です。
引き続きHACCPの『原則1(手順6) ハザード分析』です。
今回『ハザード分析ワークシート』の欄5です。
前回、欄3でハザードを評価し、
『重要』となったものについて管理手段を設定します。
まぁ、書いてしまえばそれだけなのですが。。。。。
いちおう、管理手段を例示します。
あたたけの経験上、迷った?わからなくなった?点を紹介します。
①重要ではないハザードはどうするの?
重要なハザードは管理手段を決めるけど、
じゃあ、重要ではないハザードはもったらかしなの?
という疑問を長年にわたって抱えてきました。
『それはPRPで管理する!』と教わっても、
なんとなく、ピンと来ないと言いますか、
『それって、重要でも重要じゃなくても管理手段を決めるってこと???』
とか混乱していました。
で、以前、記事にしました『HARPC』という考え方から、
『まぁ、結局は安全な食品にするために、リスクの大きさに応じて、
ハザードを管理すれば良いんよね!』
『欄5にはPRPも書けば、ハザードをどのように管理するか、
一か所にまとまってわかりやすい!?』みたいな考えに至ります。
ただ、この1~2カ月でnoteの記事含め、
改めてハザード分析を考える機会があり、
『ハザード評価は現状の管理(≒一般衛生管理、前提条件プログラム)を
前提として行う』ということに理解が深まりました。
で、今のあたたけの『わかりやすいハザード分析』というものは、
『欄4にPRP(ハザード評価の根拠)を書き、
欄5にはPRPを踏まえて重大なハザードの管理手段を書く。
欄4&5でハザードの管理の仕方をまとめる。』
というものに至りました。
※欄4に関わることですので、前回の記事でも触れています。
だいぶ遠回り&時間がかかった気はしますが、
『HACCPの原則通りにすれば一番わかりやすかった』ということですね。
②加熱条件って、どう考えるの?
さて、仮に世の中のCCP工程を全て数えたら、
たぶん、『加熱工程』が一番多いと思います。
で、『加熱に関わる条件』というものは色々とあります。
あたたけがこれを真剣に考えることになったきっかけは、
『メンチカツでの食中毒』です。
※詳しくはこちらの記事を。
で、いろいろと考えて、こんなことが関わるのかな?
というのをまとめてみました。
で、ここで考えて欲しいのは、
『加熱工程以外の工程に関わる条件』です。
具体的には、『食材の大きさ・厚さ、加熱前の食材の温度』です。
これって、実際には『下処理』や『成型』、『解凍』といった工程で
管理するものです。
が、『その工程のみ』を考えてハザード分析を行った場合、
これらの『別工程(=加熱)に関わる要素』は忘れられてしまいがちです。
『大きさ・重さ』は品質に関わることとして、軽く考えていませんか?
『加熱前品温』を『温度が上がりすぎない』だけ考えていませんか?
ハザードの蓄積状況を考えるためにも、
ハザード分析は原料⇒製品の順にすることが良いと思いますが、
必要に応じて遡って見直すことも大切です。
『工程の繋がりを踏まえて管理手段を考える』ということですね!
当然、これは、加熱だけでなく、
『工程全体を通してハザードがどうなっていくのか考える』ことを
お忘れなく!
それでは、今回はこの辺りで!
次回はCCPの決定です。
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