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一汁一菜生活をはじめてみた


土井善晴さんの "一汁一菜でよいという提案" を読んだ。


一汁一菜は、ご飯+味噌汁のシンプルな食事スタイルだ。

好きな食材(旬の食材だと尚良し)を、具沢山味噌汁にしていただく。そこに白ご飯。

心に余裕がある日だけおかずを1〜2品作る。それだけで日々の食事は十分だ。という内容。

もちろん一汁一菜に固執しすぎるのではなく、たまに外食で好きなものを食べるのも良い。晴れの日やお祝い事のある時は、思いきりその食事を楽しむ。

この本を読むまで、私の中で食卓における味噌汁の立ち位置はサブキャラだったのだが、土井善晴さんは味噌汁がメインのおかずで良いという。 


一人暮らし歴も4年目になり、自炊も人並みにしてきたけれど、"一汁一菜で良い"という言葉にとても救われた。

それまでの私の食事スタイルは、メインのおかず(肉or魚)・サラダ・ご飯・小さめおかず、そして汁物と結構気張って食事を作っていた。(もちろん毎日ではない)

しかもよくある単身者用のミニキッチンで。1口コンロに食材を切る場所すらないような激狭キッチンだ。

誰に言われた訳でもないが、これが"スタンダードな食事だ"と勝手に思い込んでいた。多分、よくある家庭のご飯のイメージが長年刷り込まれていて、特に深く考えずに自炊ってこうだよねみたいなノリで作っていた。一人で食べる食事なのに、品数が多い=良し みたいな勘違いをしていた。

当然、そんな感じで自炊に結構な体力を使うので、作る気が起きなくてお惣菜やレトルトで済ます日もたくさんあった。今だから言えるけど、Uber eatsしまくりの週もあった。

とにかく日々の自炊に気張りすぎていた。


一汁一菜でよいという提案 を読んでから、私も実験的にやってみている。

良かった点としては、

①体の調子が良い (発酵食品の味噌を毎日とっているから?あと明らかに野菜を食べる量が増えた。味噌汁に入れるだけだからたくさん摂取できる)
②キッチンに立つのが楽 (味噌汁は早くて10分ぐらいで作れるから、夏場も楽)
③間食が減る (味噌汁がお腹にたまる お腹が空いたら味噌汁を追加ですする)

食事にまつわることに割く時間と労力が減ったのと、以前より体の調子が良くなったのが主な変化か。


毎日作る食事だから、なるべく健康的で手間がかからないものがいい。食事を作るのって、意外と労力がかかるもの。

献立を考えて、食材を買い出しに行って(冷蔵庫の在庫と相談しながら)、下ごしらえして、調理して、お皿に盛り付けて、食べ終わったら食器を洗って・・・

毎日これをこなすのはかなり体力を消耗する。そして、ただでさえ忙しい現代社会なのに、余計に自分の自由時間が減っている。そもそもよくある品数が多めの完璧な食卓が、毎日こなすには無理があるのだと思う。


とりあえず、一汁一菜スタイルを1ヶ月試してみて、後々自分の生活スタイルに合わせてカスタマイズしてみようと思う。

自分がやっていて、心地よいかどうかが何より大事だから。

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