Sweet hereafter - 新川忠


↑こんなアルバムです。

我々は肉眼で物事を捉えるとき、静止画になることはあり得ず、都合よくスローにもならない。

ずっと続けばいいのにという時間もスローにしてくれない。ピントは合わせてくれるのにもう一つくらい機能を足してもいいよなとときどき思い立つ。

ただスローで流れる情景を我々は知っていて、頭のなかで想起することは可能なわけだ。

このアルバムは時間をそっと流してくれる。
「カーニバル」という楽曲は、「ふたりほほ寄せて」と始まるがここに凝縮されていると思う。

セピアでも、8ミリでも想起させる記憶にノーを突きつけずただ流すことを受け入れてくれる。

とても素敵なアルバムです。


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