"キヤノンの姿"を5つの世界で表現した「Canon EXPO 2023 オンライン」を制作
キヤノン株式会社が開催した「Canon EXPO 2023」を、オンライン上で体験できる「Canon EXPO 2023 オンライン」の制作をいたしました。
「Canon EXPO 2023」とは、「Future Focused. Always. ～未来の可能性を、ひろげ続けよう～」をスローガンに、キヤノングループの目指す方向性を示す展示会です。
時代の要請やビジネス環境の変化に適応し、事業ポートフォリオを大きく転換しつつある姿や、最新の製品やサービス、それを支える技術、社会へ貢献するソリューション、さらに新領域での取り組みも紹介しています。
「Canon EXPO 2023 オンライン」では、キヤノンが目指す未来や、最先端の技術を紹介する以下5つのコンテンツを公開いたしました。
●公開期間 2023年10月18日から12月26日
●Alice in Holistic World
キヤノンの成長の原動力である最先端技術を「不思議の国のアリス」の
世界で体験していくインタラクティブコンテンツです。
●Tour the Future of Print
プリンティングの可視化ソリューション「PRISMA」を紹介する
体験型バーチャルツアーです。
●3D FUTURE STORE with EOS Image Quality
平面の画像以上の魅力までEOS画質3Dで引き出す、未来のショーケースです。
●EARTHARIUM
軌道高度500kmから地球の暮らしを観測する、キヤノンが開発した超小型人工衛星 CE-SAT-IIBと、月明かり程度のわずかな光源で照らされた地上の夜間撮影も可能にする超高感度カメラの技術を、世界各国の都市の夜景とともにご紹介します。
●Multi-Camera Orchestration
次世代映像制作システム「マルチカメラ・オーケストレーション」は、1人のカメラマンが複数のカメラを同時に操ることで、撮影現場の省人化と効率化の促進ができます。
アーティストのパフォーマンスを通して、自由な撮影の表現をご紹介します。
今回は、「Alice in Holistic World」と「Tour the Future of Print」
を制作する中でこだわった点を紹介します。
こだわった点
最先端技術を魅力的に伝えるために、複数のカメラで同時撮影した映像から3Dデータを生成するキヤノンのボリュメトリックビデオ技術を演出にも活用しました。
ボリュメトリックキャプチャによる実写とCGの合成パートが全体の流れの中で活きるように、ファンタジーとリアルのバランスを取りつつ、「現代版アリスの世界」として古さと新しさが共存したデザインを目指しました。
テクノロジーや幾何学的要素も加え、不思議な世界感を演出しています。
また、光の粒子で構成されたチェシャ猫やカラーチャートがモチーフのドレスをまとった女王など、登場するキャラクターにはストーリーに関連する様々な技術の特性を反映しました。ユニークな見た目がコンテンツの中でアイキャッチになることはもちろん、訴求する技術のポイントをビジュアル的に補強する役割も担っています。
実装においては、ボリュメトリックビデオシステムを用いて撮影された素材を明るい背景に組み込んで綺麗に見せることが、特に難易度の高い挑戦でした。
フレームごとにレタッチしてブラウザで色がきれいに見えるようViewerと素材の双方からアプローチしました。
加えて、複数の動画を読み込む構成でいかに快適にコンテンツを再生するかということにも挑み、各素材のロードのタイミングや順序の検証を繰り返し行いました。動画の解像度やビットレートの設定も改善し続けたことで、様々な環境でストレスなく閲覧いただけるコンテンツとなっています。
こだわった点
キヤノンの主力製品であるプリンターを紹介する本コンテンツでは、紹介する要素をストーリーの中で嫌味なく展開していくために、コンテンツの流れやデザイン、アニメーションに遊び心を散りばめました。
印刷工場はカラーリングや配置も含め、全体的にトイのような雰囲気を出しました。それぞれの製品のCGモデルはブラウザ表示に最適な形を実現し、フォルムや動きを実際の仕様を崩さずに再現しました。
コンテンツの中でアクセントになっている人型のアバターは、頭をボールのような球体のデザインにすることでオリジナリティをだしています。
一方で、球体にすることでポリゴン数が増えすぎてしまうとスムーズに表示できなくなるため、CGクリエイターによって入念なキャラクターデザインと描画のバランス調整が行われています。
株式会社アタリは、先端技術を活用したコンテンツ開発だけでなく、webをベースとしたユーザーフレンドリーなUIUXの実装も得意としています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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クレジット
クライアント：キヤノン株式会社
代理店：株式会社電通
クリエーティブディレクター：寺本誠（電通）
プランナー・テクノロジスト：末富亮（電通）
コピーライター・プランナー：川島梨沙子、関瞭、戸松嶺太郎（電通）
アートディレクター：小澤治朗（電通）
プロデューサー：白藤誠至、馬場理彩子、網野千晴 （電通プロモーションプラス）
プロデューサー：四宮隆行、橋爪萌 （アタリ）
Site Director：永井新（ハク）
監督（Alice in Holistic World） ：杉山剛大（アタリ）
CGプロデューサー（Alice in Holistic World）：浅井 正明（ICHIZIKU）
ポストプロダクション（Alice in Holistic World）：ICHIZIKU
フォトグラファー（3D FUTURE STORE）：小林光、船本諒（電通クリエーティブキューブ）
プロデューサー（3D FUTURE STORE）：森田久美子（電通クリエーティブキューブ）
メイクアップアーティスト（3D FUTURE STORE）：野崎隆司
菓道家（3D FUTURE STORE）：三堀栄純
洋菓子（3D FUTURE STORE）：國分真（カンミ）
コピーライター（English） ：Marc My Words Pte Ltd
映像制作：電通プロモーションプラス、電通クリエーティブキューブ（3D FUTURE STORE）、EPOCH（Multi-Camera）