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コロナ鍋での文系大学生の大学院進学の可能性を探る

こんにちは。Ataktsです。文系大学生の皆さん。大学生活を4年間過ごしてそこまま就職...といった固定概念に囚われてはいないんでしょうか。

大学院は理系かアカデミアに行きたい人が進学するもの、と捉えている方は多いと思いますが、文系でも大学院進学をしても良いのではないかと個人的には思っています。

今回は、もし文系大学生が大学院進学をするとしたらどのような研究室に配属するのかをまとめてみました。

コロナと大学院進学

昨今の情勢など様々な原因はありますが、自分の思い通りの就活ができない、またはやりたいことが今現在存在しない、というような大学生はいるのではないかと思います。静岡新聞のニュース(https://www.at-s.com/news/article/economy/national/806926.html)を参考にすると、

 「2021年卒業予定の大学生の就職内定率が、9月1日時点で85・0%だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、前年同期に比べて8・7ポイント低下した。」2020年9月10日(共同通信)

となっています。これによるとやはり新型コロナウイルスの影響は就活にも影響している様に感じられます。では思い通りに就活ができない、またはやりたいことが見つからなくで就職で悩んでいる学生はどうすれば良いのでしょうか。仮に就職先が決まらなかった場合、以下のことが可能性としてあります。

就職留年、留学、大学院進学

個人的にですが、こういう業界に就職したい!と決めている場合は就職留年一択だと思います。目標が定まっていますし、自己分析や筆記試験、面接対策は1年間で十分できるのではないかと思います。

ただ、今やりたいことがわからず、なんとなく有名企業に入りたいな、と思っている方がいるのであれば、大学院進学も可能性の一つに入るのではないでしょうか。大学院は飛び級入学をしない限り、最低でも2年学生として生活する必要があります。その2年間で研究を媒介して自分を見つめ直すこともできると思います。留学については私は詳しくないのでわかりかねますが、情勢や金銭的に簡単にできるものではないと思っています。

大学院は激化しないのか。という質問はあると思いますが、文系大学院の進学は激化しないだろうと思われます。詳しくは前に書いた記事をご覧ください。

では仮に文系大学生が大学院進学するとすれば、どの様な研究室に行くことができるのでしょうか。

学部時代の専攻であった大学院へ進学する

最もわかりやすい進学先です。経済学部だった学生が経済学研究科に進学する、文学部生が文学研究科に進学するなどですが、基本的に自分の学部時代の専攻を極めたい方が向いていると思います。

文系大学院生は就職しにくいのではないか。という質問があると思いますが、就職率は下がります。それに関しては大学よりも工業高校とかの就職率の方が高いのであまり心配しすぎなくても良いと思います。ただ、学部生と大学院生で就職市場でのポジションがそこまで変化しないので、単純に「大学院卒」の肩書が就職を約束してくれるわけではないことを、(私もですが)肝に銘じておかなければなりません。

令和元年度学校基本調査(https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2019/08/08/1419592_1.pdf)によると、
学部生の就職率と大学院生の就職率だと文系は学部生の方が高い様です。


学部生

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大学院生

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法科大学院へ進学する

いっそのこと司法試験を受けるか!という人におすすめの選択肢です。法科大学院の課程の標準修業年限は3年ですが、入学試験で各法科大学院で法学既修者の水準にあると認められた場合、2年とすることもできるため、法学部出身者は特に注目したい選択肢と言えるでしょう。また、2019年6月の朝日新聞の記事(https://www.asahi.com/articles/ASM5X4W3FM5XUTIL03H.html)を参考にすると、法曹資格取得にかかる時間が新制度によって短縮することもあるらしく、これから期待できる選択肢だと思います。

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文理融合の研究室がある大学院へ進学する

研究室によってはいわゆる文理融合分野を研究対象としているところも数多く存在します。人文情報学や農業経済学など学問というのは本当に様々な切り口があるもんだと痛感します。その様な分野だと文系、理系問わず活躍の場はありますし、直接就職と関係する研究内容である可能性が高いです。専門分野の就職先もたくさんある様に見受けられるのでおすすめの選択肢と言えるでしょう。

理転して大学院へ進学する

大学院で理転できるのか、という疑問があると思いますが、結論としてはできます。

一例として国立北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の2020年度入学者内訳(https://www.jaist.ac.jp/about/outline/newstudent.html)を見てみますと、博士前期過程(修士)では理系分野の大学院にも関わらず、文系出身者が少なくとも全体の19.5%もいることがわかります。

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理系分野の研究室に進学すると就職先の選択肢が増えることも魅力的と言えます。

やりたいことを考えられるチャンスかもしれない

大学院進学は文系の学部生には馴染みない選択肢だと思いますが、研究によって知見を広げ、自分や社会を見つめ直すことができるチャンスかもしれません。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。


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