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われは、小学生詐欺師

ボクは小学生の時、詐欺行為に手を染めたことがある。

校門の前に文房具屋さんがあって、そこで、たまに、買い物をすることがあった。
消費税など無かった頃のことだ。
そのお店では、10円で1円分のポイント券をくれた。何かは忘れてしまったが、その時、100円のそれが欲しかった。ポケットを探ると、91円しか無かった。

ボクは考えた。
90円で9ポイント貰えるのだから、91円出せば9ポイント足して、ちゃうど100円のそれが買えるのでは、と。

ボクは91円出して、その考えを店のおじさんに伝えた。
おじさんは一瞬目を見開いたけど、直ぐに、笑顔に戻り黙って91円を受け取り、それを僕に渡してくれた。

ボクがその時小学何年生だったかで、解釈も違ってくると思うが、残念ながら覚えていない。都合の悪いことは忘れた事にする政治家みたいだ、と言われそうだけど、都合の悪い、は当たっているが、本当に忘れてしまったのだ。

ボクが自分の詐欺行為に気が付いたのは、月日が流れてだいぶ時間が経ってからだ。

ボクは記憶力が悪いのに、普通なら忘れてしまいそうな昔のこと、しかも些細な出来事が、映像として脳に溜め込まれている。そのうちの一つが、この、小学生詐欺師事件だ。

月日が流れて、
僕は自分の罪を償うため、その店を訪れておじさんに罪を告白したのです。
……のような美しい後日談はない。

世の中にポイントが溢れる今日、購入後貰えるはずのポイントを先に貰って、それで買い物が出来る、なんて言う夢のような制度は、まだ実現していない。
ボクの犯した犯罪は、今でも犯罪のままだ。

言い訳を許してもらえるなら、ボクは当時、まだその理不尽さに気が付いていなかったのだ。
悪気はなかったのに。。。

「悪気はないのに、人を傷付けてしまうことがある」と、
ポイント詐欺師だった当時を思い出し、
「反省だけならサルでも出来る」猿になって自戒するのだった。←ホントかよ⟵(๑¯◡¯๑)

noteを始めて、一週間が経過した。

他の人のを読むと、人生とは何か、を考えさせてくれるような深い内容が多いのに、
ボクは、バカ話、悪ふざけ、ばかり載せている。
まだnoteの機能がよく理解できていないのに、悪い癖で、勢い良く書き殴り、恥の上塗りをしていた。

コロナ後の世界が、このまま息が詰まるような毎日にならないように、新しい価値観を発見できたら良いのにな〜。

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