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カンパイで始まる初心者家族の関係―「水曜姉弟」

ヘッダーが大変ムーディですが、可愛くてしょうがないマンガ「水曜姉弟」のご紹介をします。

「水曜姉弟」は、親同士の再婚で姉弟となった2人に焦点を当てたマンガです。
姉であり主人公であるトーコが26歳、弟であるナツが13歳と、結構な年の差がある姉弟で、親2人が新婚生活を味わえるように、水曜日だけ一緒に過ごすことに。
最初は距離感が掴めず、ギクシャクした日が続きますが、うっかり帰りが遅くなったトーコに変わってナツがご飯を作ることで、変化が起き始めます。

「水曜姉弟」は、とにかく登場する
ご飯が美味しそう!
お酒(?)が美味しそう!
人物たちが優しくて可愛い!

と、魅力たっぷり!

はて、13歳の少年が出てくるのにお酒?と思うかもしれませんが、この作品で出てくるのは「お酒モドキ」、いわゆるモクテルというやつです。
赤ワイン、モスコミュール、ハイボール、ビールにサンセットピーチなどなど、ご飯の種類に合わせて多種多様なお酒モドキが登場します。

嬉しいのが、話の中に出てくるお酒モドキは単行本内ですべてレシピが記載されていること!
ちょっと一杯やりたいけれどお酒は飲めないタイミングだったり、お酒が得意でなかったり……そんな人にはちょっと嬉しいものかもしれません。
お酒大好きな私も、試しにちょっと作ってみたくなるワクワク感があります。

そして、トーコとナツを始めとする登場人物たちは、すべて優しくて個性的。
トーコの幼馴染であるカジも初心者家族である2人を温かく見守っており、カジの妹のエイカはナツにちょっかいを出しながらも「トーコのために美味しいお酒モドキを作りたい」という気持ちを尊重してくれています。
誰もが優しくて、仲良くなりたいと思っている、平和な世界はなんだか読んでいてホッとするものがあります。

トーコとナツの2人が乾杯を重ねていく中で、徐々に姉弟らしくなっていく様子を、皆さんもぜひ楽しんでみてください。