見出し画像

#05|ご褒美先取りだったローマ暮らし

店舗設計の仕事は充実していて、
全国を飛び回り、時には海外出張もあり、
コンペなどで勝つことも出来るようになっていたけれど、
夜中まで図面を描き、明け方見積書をまとめて、
始発の新幹線で大阪に向かうなんて言う生活。
身体を張って続けるには自分には空間に対する才能、
何より情熱がないと思い、7年目で円満退社。
今も銀座4丁目に担当した店舗が残っているのが嬉しい。
(あれからもう30年…)

天王洲にあった特注家具ショールームの店長などもしたけれど、
程なく旦那がローマの造幣局に留学することになり、
ちゃっかり付いて行くことに。
イタリアは大学の卒業旅行の時に行ったヨーロッパ一周で、
一番印象に残ったところだったのでまた嬉しかった。

出発前にイタリア語会話と風景写真の通信教育を受けて、
大学時代に買って貰っていた一眼レフにリバーサルフィルムを入れて、
少し気合を入れて撮影して回った。
ローマで通った語学学校では、どんどん喋れるようになるドイツ人や中国人に気後して、話すことはやはり得意ではない(今で言う「コミュ力不足」)だと再認識したけれど。

その頃撮った写真サイト
BURNT SIENNA PHOTO GALLERY
http://at-kaneko.net/b_sienna/index.html

10ヶ月の滞在後、
日本に戻るといよいよ自由な時間は無くなって行くのでした。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?