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素人でも"開業"できる|一日限定でカレー屋さんOPEN

だいぶ時間が空いてしまいましたが、ここ2年ほどシェアハウスで開催し続けたカレーパーティが遂に進化し、神田の高架下にて1日限定でデビューしました。

今回はその経験を通して学んだことをシェアしたいと思います。

はじめに

そもそも、どうしてカレー屋を開くに至ったのか。

仕事の延長で神田に昔から住んでいる方に、神田呑んだくれツアーにご招待頂いた際に訪れたのが始まりです。

何店舗も最高なお店を案内して頂いたのですが、僕はこの「Kitchen723」が1番好きでした。お店は広くない、というか狭いのですが、店主のなつみさんのキャラやお客さん同士が交流しているコミュニティ感、そして身体にも気を使った美味しいカレー。最高でした。

初めて訪れてから3ヶ月くらいしか経っていませんが、Facebookで繋がっていたこともあり、ご縁あって今回のような企画をやらせてもらえることになりました。(長くなるので細かい話は割愛しますw)

準備期間はあったものの、わずか1日しか営業しないこともあり、仕入れや仕込みにかなり悩まされました。そもそも、僕は飲食店でのアルバイト経験はあるものの、お店を持ったことがあるわけではないので、知識も乏しく、、(笑)大変でした。当日もバッタバタです。
(SNSでお手伝いを募集したら、たくさんの方が手を挙げてくれて、泣きそうになりましたw)

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終了後にフィードバックしてみると、大きく分けて3つの学びがありました。

学び①:プロ意識

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プロかどうかに関わらず「自分はプロなんだ!」という意識を持つことそのものがめちゃくちゃ大事だということ。

皆さんにとってプロ意識を持つって、どういうことなんだろう?

今回のカレー屋さんにおいて、僕はカレーとコミュニティづくりの2つのプロ意識を持ちました。

↓これは当日のメニューです。少ないww

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見てわかる通り、それぞれしっかり値段をつけています。
仕入れから調理、提供まで、全て僕がやっています!

当たり前の話ですが、お金をもらってサービスを提供するからにはプロ意識を持つ必要があります。それが商売です。

「ずーがカレー屋やってるんだってよ!」なんて物珍しさ(?)もあり、友達がたくさん来てくれましたが、当然一般のお客さんもいらっしゃる中で、調理学校を出ているわけでも、どこかで料理/カレーの修行を積んだわけでもない僕のカレーを、800円〜1000円とか支払ってもらって、提供するわけです。

めちゃくちゃ緊張しました。
仕入れて売るのとはわけが違いました。

2つのプロ意識について営業プロセスごとに分けると;
|仕入れ・調理 >> カレーのプロ
|サービス・雰囲気づくり >> コミュニティづくりのプロ
という風になります。

正直、1000円支払うなら神田には美味しいカレー屋さんがたくさんあります。皆さま、いつもお世話になっておりますw

単なるカレーのプロではなく、カレーもつくれるコミュニティづくりのプロとして土俵に立つことで、ようやく取っ組み合いができるようになったわけです。

プロ意識って人ぞれぞれ異なるものがあるはず。固定概念があるわけではなく、それぞれ個人が「お客さんを笑顔にするんだ!」というゴールを持っていて、それを実現するためのマインドセット的なのがプロ意識なんだなーって。

今回の僕の場合は、「ご飯を食べながら気軽に交流して、新しい出会いも含め人との繋がりを楽しんでもらう」がゴールでした。カレーはそのためのメインツールであり、僕はプロ意識を持ってメインツールを磨いたわけです。

外国人向けのガイドボランティア(JLB)も同じようなことが言えてます。
渋谷の街頭でのボランティア活動に来てくれた方からよく、「渋谷詳しくないし英語も微妙なんですが、外国人にとって意味ないんじゃないかって不安なんです」なんて相談を受けます。

全然意味がないなんてことはなくて、ポイントとなるのはその活動を通して一旦何を達成したいのか、ということですよね。つまりゴール設定。

僕は英語なんてまだまだですから、そりゃツアーガイドが本職の人には叶いませんが、「笑顔にする」という点では常にプロ意識を持っています。僕は「人を笑顔にする」プロになってるんですね。

単に道案内することがゴールなのか、それとも道案内は方法論で、関わったことで訪日旅行を楽しんでもらうとか、日本を好きになってもらうとか、ゴール設定次第で捉え方は大きく変わってきます。


学び②:ノリと勢いの魔力

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ネーミングはとある書籍からパクりました(笑)
僕の大好きな1冊なので、ついつい^^;

さて、「ノリと勢い」というワードですが、バカの一つ覚えのように何にでも乗っかるという意味ではありません。

カレー屋をやりますってなったのも正直ノリな部分は大きいですが、速攻で意思決定ができたのは、いつも頭の中で「いつか小さな自分の店とかもってみたいなぁ」なんて野望をもっていたからです。

ノリと勢いってのはパズルのような感じ。

パズルを組み立てるときの最初の1ピース目って、ノリで選びますよね。そんな感じ。ワンピースのお気に入りの1シーンのパズルを買って、それを1ピースずつ丁寧にはめていくと、だんだんお気に入りのシーンが鮮明になってきます。鮮明になればなるほど、次にどのピースを埋めるべきかが見えてくる。

頭の中で「こんなことしたい。」「こんな人間になりたい。」ってのを描いていて、目の前にあるピースをはめていってるだけ。はめていくとわかってくることもあります。

実際にカレー屋さんをやってみることで、飲食店経営の難しさや、お金を払ってカレーを食べてもらって笑顔をつくれる喜び、最高の仲間たちが集まるコミュニティづくりってものの、僕にとっての本質的な価値が見えてきました。これは本当に大きな学びです。

一点、3つ目の学びにも繋がることですが、ノリと勢いで始めたものには、必ず責任もついてくるということ。責任を果たせないようでは信用を失ってしまうので、ただのオナニーになってしまいます。

責任を全うすることは、信用してもらうことに繋がります。


学び③:信用を得ることで仕事を"つくる"

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さて、この学びはキンコン西野さんの本やエンタメ研究所でよくみていました。なるほどなーって読むたびに思っていたものの、自分の身で実践してみるとこれまた違う風景が見えてきます。

本職の仕事も、もともとはボランティアをひたすら好きでやっていたら、そういう縁とか運命なのか仕事ととしても携わるようになっていたので、僕はまさに信用の中に生きている人間だという自覚があります(笑)

今回のカレー屋さんを通して一番嬉しかったことは、後日に店主のなつみさんから「しょーたくんへの信頼度は抜群に上がったよ!ありがとねー!」って言われたことです。めちゃアクノレッジされました。

巷ではよく、「好きなことを仕事にしなさい」とか「好きなことだけで生きていくんだ!」みたいなことが散見されます。実際そんな甘くありません。

そもそも好きなことを仕事にするということ自体、少し振れ幅の大きな話であって、独立もそうだし就職や転職のように組織に属することもそうだし、方法は様々ですよね。

好きなことを仕事にするのは可能ですが、組織において誰かと働くとなると、大抵は嫌なことや悩みが出てきます。そんなもんです。人間だもの。

かといってそんな組織のしがらみが嫌で個人で始めようとすると、なかなか仕事が来なかったり、好きなことであっても単価が安く死ぬほどきつくなって、結局諦めてしまうなんてこともあります。

何が言いたいかというと、好きなことを仕事にするということを入口に置くのではなくて、好きなことは徹底的に好きになり尽くして、後はノリと勢いに任せましょう!ということです。(雑か!w)

初めは好きだからとりあえず楽しむ。そんでもっと好きになる。
誰かの活動に乗っけてもらうなら、責任を持つ。そんでもっと好きになる。
とりあえずやってみる。そんでもっと好きになる。

メンヘラです。

そうしていくうちに、人からの信用だったり、その好きなことの経験やノウハウがどんどん身についてくる。身についてくると、そこに価値を感じる人が対価としてお金を支払ってくれるようになります。

そこまで来てからようやく、好きなことを仕事にするというのが、ちゃんとした意味で見えてくるのかなと思います。

なので、現在お勤めの方で「本当はXXXを仕事にしたいんだけど、うーん。」なんて思っている方は、今のお仕事をしながらでも、まずは死ぬほどそのXXXを楽しみまくったらいいと思います。そしてそれを発信する。そうすることで、共通の意思を持つ人が集まってチャンスも増えてきたりします。


おわりに

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「カレー屋を出す」ということを通して、これまでにはなかった経験を積むことができました。学び③では、信用を得ることで仕事をつくるという話をしましたが、まさにそれが実りはじめていて、カレーダービーに呼んで頂いたり、カレーイベントの機会を頂いたり。これまで一人で自主開催していたものが、色々な方から依頼を頂くことも増えてきました。

もともと利益目的ではなく、ただ面白そうってだけで始めたものも、プロ意識を持ってとことんやり抜くと信用されるようになって、遊びや趣味が仕事になってくる。この辺はデザイナーとかクリエイティブな仕事だとより一層わかりやすいかもですね。

そんなわけで、僕はクリエイターとしても生きていきたいってんが本音です。絵書いたり料理したり、そんなデザイン関係のことも、実はめちゃ好きなんです。

フライヤーやロゴ制作、イベント企画等できますので、何か検討中のものがあれば、ご相談ください!(営業w)


近々、FacebookかLINEでお悩み相談室的なものを開こうかと思っています。皆さんがなかなか話し相手の見つけられないトピックを、ひたすら聴きまくるというサービスですw
これはコーチングというものに触れたことで思いついたものなのですが、僕はコーチングについてめちゃ詳しいわけでも、学校に通ったわけでもありません。ただ、コーチングが持っているポテンシャルにはすごい魅力を感じていて、大好きです。

なので、肩書きなどは一旦置いておいて、僕のこれまでの経験と浅井コーチング知識・マインドを活用して、皆さんのお役に立てるサービスができたらなって思っています。協力者募集中!笑


現場からは以上でーす。
(キンコン西野さん風w)

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