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1年でデータ分析、エンジニアアルバイトが19人にまで増えた軌跡(その1 初めてのアルバイト編)

2019年3月に実施したハッカソンの参加者の一人にアルバイトに来てもらってから1年でK大生アルバイトが19人になりました。テック企業でもIT企業でもない会社に理系のK大生・院生がなぜ19人にまで増えたのか?アルバイト学生は何をしているのか?

アルバイトで来てもらおうよ

2019年3月に実施したデータハッカソンに参加してくれた方々にアルバイトに来ていただいたのがはじまりです。

ハッカソンは土日の2日間で実施しました。
翌日の月曜日、会社では、ハッカソンの興奮が冷めておらず、関係者はいろんなところで、話しをしていました。今思えば、いろんな人に話しをしましたが、おそらく伝わってないんだろうなと思ます。実際に目の当たりにしていない人に伝えるのは難しかったと思います。説明するにしても「すごかった」「とにかくすごかった」「わけがわかなかった」「詳しく説明してないのに勝手にすすんでいくのよ」とかしか言えなかったから、聞かされた人はさぞかし迷惑だったのではないでしょうか。

偉い人=専務が、しきりに「ああいう人が2、3人、半年でもいたら会社変わるよね」と言っています。

 せっかくできた繋がりなんだから、ちゃんと次につなげてね
 ああいう人たちにどうやって入社してもらうか
 でも、焦っちゃダメ、嫌がられるからね
 でも、もっと会社のこと知ってもらわないと
 
とか、いろいろ。
基本、偉い人=専務との話しは、立ち話で雑談なんです。
立ち話で雑談なんですが、ほとんど「ビジョン」「野望」「指示」のどれかなんです。

で、今回も、ビジョンで、野望で、指示でした。

『アルバイトで来てもらおうよ』


 全員声かけてみて、無理にじゃなくてね
 ハッカソンで使ったデータの元がどうだったか、
 興味を持った人もいるだろうから、見学にきてもらおうよ
 採点の説明とかもしてあげた方がいいよ

というような、立ち話の、雑談の、指示を受けました。

早速参加いただいた学生さんたちにメールをしました。

「会社見学、コールセンター見学&ランチ会のご案内」をお送りました。

19名のうち、3名の方から反応がありました。
2名は優勝チームの方で、1名はハッカソン参加者の紅一点、理学部の女性の方でした。

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見学会前日に紅一点の女性はインフルエンザの為、欠席の連絡がありましたので、男性2人が見学にお越しいただきました。
二人は工学部物理工学科と情報学科の4回生で、共に優勝チームのメンバーというだけでなく、ITベンチャー企業を興し、代表取締役と取締役CTOというか方々でした。(タコが代表、カボチャがCTO。写真掲載の許可はいただいております)

本社、コールセンター見学会

見学は、本社とコールセンターを案内させていただき、当社の業務の流れや可能な限り職場の雰囲気を見聞きいただけるようにしました。コールセンターの中のそれぞれのセクションの課長たちは大学生が見学に来ることが初めてで、皆、物珍しさも多少ありつつ、「天下のK大生」に失礼の無いよう丁寧に説明してくれ助かりました。

案内している時に質問をされましたが、「システムが古いのを何とかしないと効率的に業務フローを見直せないですよね」というようなことを言われたり、「これは何と繋がっているんですか」とか聞かれて、『ああ、理系ぽいなあ、社員でもこんなこと言う人少ないだろうな』と思ったりしました。

最後にセンターの課長と何人かの社員に交じってもらって話しをした時に、

『なんでみなさん、動きにくいのにスーツなんですか?』

って聞かれたんです。おっと、本質的な指摘きました!
だよねー、動きにくいのにねー、でもね・・・
て、答えようとしたら、センターの課長が、

『会社で決まっているから。慣れたら動きやすいし』

って答えたんです。おっと、マニュアル的な、ザ・トラディショナルカンパニーの社員!
私も含めて「動きにくいからスーツじゃない方がいいよね」っていう観点でもう考えなくなってますから、こういう人がいたら本当に会社が変わるかもしれないと思いました。

初めてのアルバイト

こんなやり取りがありつつの見学も終わりいろんな話しをして、

『うちでアルバイトしませんか?』

『いいですよ』

って、結構軽く、OK。
でも、社内の受け入れ準備は何一つ決まってない。っていうか、人事部にも話してない。

ここから、人事部と話しをして、

 時給をどうするか
 服装などの基準をどうするか
 入社必要書類をどうするか
 どこで、何をしてもらうのか
 誰が管理者になるのか

など、決めないといけないことばかりでした。むしろ、決まっていることが何もなかった状態でした。

結局、どうなったかというと、

 時給は結構高め
 服装は自由・髪型も自由
 入社必要書類も最低限
 勤務日数・時間は学業優先で超柔軟に
 何をしてもらえばいいかわからないからとりあえずハッカソンで作った
 アルゴリズムのブラッシュアップ
 私はデータ分析やアルゴリズム作成なんてわからないので、データ分析
 チームの所属に

偉い人=専務の働きかけがあったので、本当はかなり大変な決め事にも関わらず、かなり柔軟かつ、運用のしやすい感じで決めることができました。

やっぱり偉い人=専務はすごい( ´∀` )

アルバイトに対する基本方針

結構、柔軟に採用するための条件などを決めていきましたが、今後を見据えた基本観のようなことは明確にしていきました。

将来的な理系人材採用の為に当社のことを知ってもらう
  これまで意図的に理系学生に向けた採用活動(新卒)はしていないの
  で、理系学生の中での認知度を高める
学生だからと適当な業務をさせない
  仕事の為の仕事を作るのではなく、意味のある仕事をしてもらう
  頭数の穴埋めに入れたりせず、業務上の課題に取り組んでもらう
価値観やルールを押し付けない
  服装や髪形の決まりだけでなく、既存の価値観やルールを押し付けず、
  これからの世代、データサイエンティストやエンジニアが働きやすい
  環境を教えてもらうためにも要望を出してもらう
定期的に肉を食べさせる
  「学生は肉食べたら喜ぶから、定期的に肉食べさせて」と偉い人。
  そんなことで喜ぶ?と思いましたが、みんな肉食べたがってたww
  (これもいろいろ社内でありましたので、肉の話しは別の機会に書き
   たいと思います。)

細かいことも含めて、いろいろと決めていって、何とかアルバイト第一号のFくんに来ていただくことができました。(写真のカボチャの方です)

Fくんに来ていただくまでを「その1」として、続きは、次の回にまわします。(こんなに長くなると思わたなかったので、2分割もしくは、3分割にさせていただきます。すみません)

次の回では、『アルバイトがどんどん増えちゃった編』の予定です。
(2分割では絶対に終わらない気がしてきました)



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