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「で」

連休明けの一昨日はリモートだった。
昨日は出社したが、夜に雷雨になるかもというので、お昼休みのうちに自宅に徒歩移動して、午後はリモートで仕事をした。
私の場合、商売道具?はPCひとつなので、会社にいても家にいてもやることは同じ。
昨日の出社は、顔を見せるためのようなもの。

出勤の日は、会社に着くと中のシャツと上のシャツが汗びっしょり。
ノートPCを入れたリュックを背負っているので、背中があせもになりそう。
アダプターが凶器のごとく重い。

それでも、混雑した電車で他人の汗にまみれるよりはずっといい。
昼の12時きっかりに席を立ち、また汗びっしょりになって12時55分に家に着いた。

往復で13,000歩くらい。
GWに買った新しいスニーカーを履いて行ったので、靴ずれが心配だったけれど無事だった。
今度のスニーカーは、かがまずにサッと履けるやつで、すごく便利。
夏に仕事を辞めれば、いままでのよりは長持ちする、はず。

交通事故のリハビリに通っていた名残で木曜日は休みなのだが、チームの「なるはや」依頼があったので明日と交換で対応した。
この「なるべく早く」というやつがあると、落ち着かない。
家事や介護をしていたころなら、どうしてもそちらを優先せざるを得なかったけれど、いまは私一人の裁量でどうとでもできる。

そうなると、おちおち朝の珈琲も飲んでいられない。
あまり早すぎても、指揮命令者が「申し訳ない」と感じてしまうので、待って待って8時から作業した。
午前中に終わり、午後は急ぎでない業務を処理。
自宅で誰に監視されているわけでもないから、だらだらと時給稼ぎも可能なのだが、16時半に退勤とした。

連休が終わったばかりなのに、また連休が嬉しい。

急に寒さがぶり返すと聞いていたけれど、かまわずそうめんのつゆを作った。
私のそうめんは「ぶっかけ」。
かきたま汁のように卵を溶いて入れてから冷やす。

昔は、そうめんのたびに天ぷらを揚げていたけれど、一人になってからは出来合いのものを買って済ます。
かつて夫は、猛暑のときにはたびたび「お昼はそうめんでいいよ」と言ったけれど、そうめんに欠かせない天ぷらを揚げるのは、とてつもなく暑い。

そして、「そうめんが」じゃなくて「そうめんで」というのに、ひそかにムカついていた。
「そうめんでいいと言ってやったから、さぞかしお前はラクだろう」「どうよ、オレさまってなんていいヤツなんだ」という雰囲気が、この「で」に込められている。

「あなたがいい」ではなくて「あなたでいい」と言われたら、大概の人は不愉快になる。
「あなたでもいい」と「も」を入れられたら、「じゃあ、私でなくてもいいんですよね」と断りたくもなる。

そんなこんなを思い出しながら、市販の天ぷらを眺める。
買ってきたやつ「で」十分。
「で」は、自分で自分に言うぶんには差し支えない。

で、たとえ天ぷらがなくても、酷暑の夏はそうめんを茹でること自体が暑いのよ。
自分でお湯ひとつ沸かさないヤツにはわからない話。

兄は、デイサービスに行かない日にはひとりで、茹でずに済む麺を食べていた。
私はあまり好きじゃない。
汗だくになっても、対流するお湯がかき回してくれた麺のほうが美味しい。


読んでいただきありがとうございますm(__)m