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不明点は都度確認する。

昨日、住民税の通知書および納付書が届いた。
正職を辞してからは、私はずっと普通徴収だ。
離婚したあと、病気の兄と障害者の母を扶養していたので、控除金額がかなり積まれてほぼ非課税。
コロナと交通事故で失職期間が生じた翌年も非課税または均等割りのみ課税世帯だった。
去年は、まるまる働いたので、今年は久しぶりに課税対象となる。

定額減税がどういうふうに計算され、記載されてくるのか興味津々で待っていた。
これは、業務上の興味である。
政府による「会社の給与担当者いじめ」と「自治体の課税処理者いじめ」がどんなふうに反映され、それにどんなかたちで対応しているのか。

所得税のほうは、すでに確認した。
今月の所得税の欄が空欄になっていて、欄外の余白に「定額減税 〇〇円」と記載がある。
3万円に達するまで毎月ここは空欄となるのだろう。
それでも引ききれなかった場合は、1万円単位で給付ということだが、それなら最初から全額給付にすればいいものを。

エヌ市からの住民税通知にも、欄外に「定額減税 10,000円」の記載がある。
エヌ市というのは、単に星新一のファンだから使ってみただけ。

昨年の収入と控除の明細の下に、課税対象額とそこから算出された税額の明細が並んでいる。
しかし、そこに減税額10,000円を引く欄はない。
加えて、本来の年税額の合計欄もない。
それで、いきなり下の段で、1期~4期までの納付すべき税額が出てくるのだ。

仕事で、長年にわたって特別徴収や年末調整をやってきた。
「お上」の計算を信じてそのまま進める担当者は多いけれど、間違いがないわけではない。
計算はシステムが行うけれど、情報の入力や計算の指示、その前の何を含むか含まないかなど、人の解釈で値が異なってしまうこともあるのだ。
追加の申告があり、修正が間に合わなかったこともあるが、通知書を受け取った本人にはそのあたりの事務的事情がわからないので、私に質問やクレームが来ることも多い。
こういうものにすぐに答えられるようにしておきたい。

健康保険料の通知が間違っていたこともある。
年金にいたっては、母の受け取り分の計算が20年分も間違っていたことがあるし、私の第3号分が履歴に反映されていなかったというのもある。
そして、間違いを指摘して、担当者が「すぐに直します」と言ったのに、半年後に確認したら直っていなかったこともある。
業を煮やして年金事務所に出向くと、私のデータの修正依頼の紙が、未処理箱の下でくしゃくしゃになっていたという衝撃の場面に出くわしたこともある。

なので、私は仕事でもプライベートでも、公的機関から来たものは必ず確認する。
疑問を放置するのが気持ち悪いのもある。

さきほど市役所に電話をかけた。
案の定、「混み合っています」というテープが流れたが、スピーカーにしたまま待っていたら、人の声になった。

番号を告げて受話器の向こうでも同じものを見てもらった。
上から、これはこうですよねとたどっていって、本来納めるべき年税額は、どこに記載されているんですか?と問うた。

私のイメージでは、収入、控除、課税対象、課税項目の金額があって、もともとの合計年税額が来て、そこから減税額を差し引いて、今年納める年税額となる。
それを特別徴収なら6月分を0にして残りを11で割ったのが1か月分、普通徴収なら1期分を0にして、残りを3で割って端数を2期分に寄せた金額と思っていた。
しかし、そうであるにしろないにしろ、合計年税額以降の記載が一切ない。

「ないんですけど。。」
「お待ちください。」

担当の人がいったん外し、何かを確認しに行った様子。
しばらく待たされて
「そうなんです。ないんです。」

あ、やっぱり、そなの?
「つまり、本来払うべき年税額も、今回差し引く減税額もなしに、いきなり減税後の額を載せたってことですね。」
責めてないです。確認です。

「システムの都合で・・・すみません。」

まあね。今回のことは、政府の無茶振りだからね。
わかるけど。

で。
「各期の納税額はどうやって計算されてるんですか?」

なんと!
本来の(減税前)の年税額を4で割って、端数を1期分に寄せて、そこから減税10,000円を引いたとのこと。
え?
その元となった本来の年税額をどこにも載せないでいて?

「システムの都合で・・・すみません」
オウムか!?

通知書の森林環境税の記載はちゃんと間に合っているのにね。
と言いたかったが、言わずにおいた。

システムや通知書の刷り直しが間に合わなかったのなら、1枚ペラでもいいから、本来の年税額や計算過程の記載がなくていきなり納付額に飛んでいる説明文書を入れて、市民に算出の根拠を伝えるべきではないのか。
誤植のお詫びみたいなメモ程度でもいいから、もし入れていればこういう問い合わせが減ったのではないか。
せめて、このような質問が来ることを予想して、想定問答集のようなものを手元に用意してスムーズに対応すべきではなかったか。

ぬるい仕事しおってからに!(上から目線)

これはエヌ市の例であるから、自治体ごとに様式は異なる。
わかりやすく書かれた通知書もきっとあると思われる。
でも、こういうところに、市民へのちょっとした気遣いや、業務の効率性が出るのよな。


読んでいただきありがとうございますm(__)m