スポンジは最初から脇の下の部分だけ黄色いデザインのTシャツみたいな考え方で作られているのが気に食わない
突然だが私は無印良品が好きだ。
家中のあらゆる物を無印で統一すべく、足繁く店舗に通っていた。
仕事で客先に赴く事が多いのだが、その度にちょっと無印に寄って品定めをする。
そして仕事帰りに無印に寄る。
休日もわざわざ無印に買い物に出掛ける。
次の引っ越し先も定期券内に無印良品店舗があるかどうかを基準に考える。
このような買い物ライフを1年半も続けていた。
とにかく無印が好きだ。
そんな無印フリークな自分は、食器洗剤も勿論無印良品のものを愛用している。
気に入ったポイントは2つ。
・目が荒い面はかなり荒く、汚れをよく擦り落とせる
・真っ白なデザインがめっちゃオシャレでインテリアになるレベル
まず前者だ。汚れを落とす上でとても大事な事。
強く擦らなくても簡単に汚れが落ちるのは、シンプルに身体の負担にならない。
軽く擦るだけでは落ちないような汚れは、ちょっとだけ力を入れるだけでいい。
お気に入りの無印の食器を無印のスポンジで簡単に洗って綺麗にする。
なんと素晴らしい時間か。
次に後者。こちらが本題だ。デザインがオシャレ過ぎる。
上記のリンクからご覧いただくと分かるのだが、スポンジの両面とも白いデザインで無駄がなく、シンプルで綺麗なのだ。
美しくて仕方ない。
一般的にスポンジと聞いて連想するイメージは、本記事の最初に貼り付けてある画像のような、黄色と緑色のものではないだろうか。
幼き頃の実家や小学校、職場などで見かけるスポンジは黄色と緑色だった。
スポンジとはそういうものだと言わんばかりに同じ色だった。
近年はなんだかんだと水色だったりグレーだったりと様々なものが出回っており、段々黄色と緑の配色のスポンジもシェアを奪われているようだが、やはりスポンジというとこの配色が先行する。
では、何故スポンジのスポンジ面が黄色いのか。
・天然スポンジ(天然海綿)が黄色いから
・コストを抑える為
などの背景がありそうだが、それ以上に
「どうせ使ってる内に黄色くなるんだから、最初から黄色かったら目立たなくて済むじゃん」
という思惑があるのではないかと勝手に考えている。
確かにスポンジは食材の汚れそのものを擦って落とすので黄ばむのだ。
カレーなんて作った日は絶対黄ばむのだ。
結構な頻度でカレー弁当作って職場のスポンジを汚しまくっている自分が言うのだから間違いない。総務部の人たちごめんなさい。
どうせ汚れるんだから黄色くていいだろ
という考えがもし正しいとするのなら、なかなかに不潔ではないだろうか。
例えば白いTシャツがあるとする。
白いシャツは汚れるものだ。
どんなに風呂で身体を綺麗にして常日頃からサウナで汗を出して身体の外側も内側も綺麗に保っていたとしても、それでも人の身体は汚れている。
汗をかきやすく且つ風通しも悪く乾かない脇の下なんかは特に汚れやすい。
大量生産大量消費が前提の今日においてはシャツがその様に汚れたら捨てて書い直すものだ。
脇の下が黄ばんだシャツなんてもう不潔なイメージしかない。
全体の色がくすんで来たならまだしも、脇の下がやたら黄色くなったシャツなんてなんかもう…どうしようもない。
笑っていいとも の番組内の企画でオリジナルTシャツのデザインを考えるというのをやっていた事があり、タモさんが「脇の下だけ黄ばんだデザインのシャツ」というのを考案して笑いを取っていた。
自分はそれがあまりにもツボだった為、よく小話のネタに使わせて貰っている。
VRのアバター作成をしていた際もそんなデザインで作った程だ。
脇の下だけ最初から黄ばんだデザインのTシャツというのは、もうそれだけで面白い。
で、話を戻すのだが、
スポンジの黄色ってまるで脇の下だけ最初から黄ばんだデザインのTシャツみたいな発想じゃね?
って事だ。
「スポンジなんてどうせ汚れるんだから黄色くしとこう」
と
「脇の下は汚れるんだから最初から黄色くしとこう」
は何が違うのだろうか。
スポンジの場合はもう昔から黄色いもので定着していた為全く違和感を持たなかったが、黄ばんだシャツはやはり不潔のイメージがある。
ならばスポンジも先入観を取っ払うと、シンプルに不潔なのではないだろうか。
汚れるんだから汚れてもバレない色で誤魔化しとけ みたいなやり方で本当に良いのだろうか。
白いシャツが汚れたら諦めて捨ててまた買い直して綺麗なシャツを着続けて清潔な状態を保つのと同じで、スポンジもまた白いスポンジを使って汚れたらそれが買い替えサインだと捉えて新しいものを使う。
それで良いのではないだろうか。
そんな思いもあり、黄色いスポンジではなく無印の白く清潔なイメージのスポンジを愛用している。
汚れたらまた変えれば良いのだ。
自分たちが口にする食べ物を乗せたり運んだりする食器たちを清潔に保つ為にも、こまめに変えて常に綺麗なスポンジでの洗浄を心掛けたい。
今日はそんなお話でした。
なお、昨日スポンジを変えようと思ってキッチンの棚を見てみると、ずっと前に買った100均のグレーのスポンジが出てきたので、無印以外のスポンジを早く消化したいと思いそちらを使った。
無印のスポンジはあまりにもフォルムが美しすぎるが故にほんのちょっとでも汚れるのが嫌で、食器を汚すこと自体を回避したくなっていたのだが、グレーの100均スポンジはそうならなかった。
スポンジ自体が汚れる分にはすぐ気付けるが、汚れる事による精神的な負担が無印に比べ少なく、バランスが良い。
100円で4個入りですぐ買い換えられるし、デザインも嫌いじゃない。
何よりスポンジが汚れるのが嫌だというある種の強迫観念にも似た意識が少し薄れるので、意外とストレスにならない。
そして汚れたらとっとと変えればいい。無印スポンジよりずっと安いんだから2週間に1回くらいで変えてもいい。
あれ?無印の清潔感満載の真っ白スポンジよりこっちの方が気楽で清潔で良くね?
やっぱ無印じゃなくて100均のそこそこオシャレなシンプルスポンジ買い溜めすればいいや。
無印スポンジやめよ。
散々巡り巡って結局そんなオチが付いた昨日の食器洗いなのだった。
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