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『瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ』崇徳院

《意味》
川の早い流れが岩に堰き止められて二つに分かれてもいづれひとつになるように、恋しいあなたと今は別れても、必ずまた逢おうと思います。

激しくほとばしるような恋の想い。まさに激情の一首です。
崇徳院は不義の子とされた天皇でした。鳥羽天皇と藤原璋子のことして産まれましたが、実は鳥羽天皇の祖父・白河院と璋子の子であったと言われています。藤原璋子は鳥羽天皇に嫁ぐ前から白河院と関係があったと言われているので、崇徳院はなんとも数奇な運命に巻き込まれてしまったと言えるでしょう。

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