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【番外編】百人一首ってそもそもなんだっけ?

「あすなのいろはおと」今回は番外編!
第83回にして改めて振り返る、百人一首とはという解説です。

【そもそも百人一首とは】

百人の歌人の名歌を一首ずつ選んだもの。
「百人一首」と聞くとつい「小倉百人一首」を思い浮かべますが、あくまで形式名なので「後撰百人一首」「源氏百人一首」「女百人一首」など様々存在します。

そんな数ある百人一首の中で「小倉百人一首」だけがここまで知られているのはなぜか。

そもそもこの「百人一首」という形式を取ったのが「小倉百人一首」だったということ、そしてもう一つ、遊びとして人々の間に広まったというのが大きいと思われます。
対になる貝を、模様や形から推測して当てる、神経衰弱に似た「貝合わせ」という遊びがあります。この遊びは平安時代に始まり、室町時代に貝に豊かな装飾が施されるようになります。その装飾のひとつが「歌」。貝の内側に和歌の上の句、下の句を描くことで、対になる貝を示していました。その和歌として使われたのが「小倉百人一首」であったという説があります。
また、戦国時代にポルトガルより伝わった「カルタ」。江戸時代に花札などと共に考案され広まったのが「小倉百人一首かるた」ということで、やはり遊びという形で身近にあることが長く愛される秘訣なのだろうと思います。

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