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帝王切開当日レポ

第二子を予定帝王切開で出産しました


2022/07/01
この度無事に第二子となる女の子を出産することができました!
(「妊娠期のエッセイ全然更新しとらんやん」というお言葉は一旦置いておいて下さいまし…。妊娠期については追い追い更新します←)

私は前回の出産も今回の出産も予定帝王切開なんですが、予定帝王切開の出産レポってあんまりないんだよなあと思い、せっかくなので入院中ちまちまと取っていたメモを参考に、帝王切開当日〜退院までのレポを綴っていこうと思います。

この特に面白みもないレポが、これから帝王切開を受ける方の何らかの参考になれば嬉しい限りです!

予定帝王切開当日レポ

■入院前夜
出産前日は12時にベッドに入るも、相変わらず寝付きが悪く明け方までに数回目が覚める。4時頃覚醒してしまった感があったが、5時くらいまでベッドでゴロゴロ。もう寝れそうにないので夫と息子より一足先に起床。

夫と息子に手紙を書いたり、入院グッズの最終準備をしたり、シャワーを浴びたり。あれやこれややっていたらあっという間に息子幼稚園に行く時間。


■9時

病院前にて。余裕ブッこいてる。


夫の運転で車で息子を幼稚園に送った後、そのまま病院へ。
2人でソワソワしながら順番を待つも、全く呼ばれない。
緊張感より空腹感が勝る私。お腹すいた。


■10時
ようやくNSTを始める。
この時点で既に待ち疲れて緊張感がなくなる私と夫。
お腹にモニターつけた瞬間ピンポイントにモニターに蹴りを入れて抵抗する娘。そして動きまくる。看護師さんから「すんごい元気ですね」と言われる。

その後先生から今日使う薬の効果や副作用等の説明を受け、
諸々の書類に同意のサインをする。


■11時

ピンクチェック手術着。似合わない。


個室に案内され左腕に点滴を入れられる(地味に痛い)。
その後色黒の自分には死ぬほど似合わないピンクのチェック柄の手術着に着替える。
手術は13時開始予定、それまではまったり準備時間ということでここで夫はお昼ご飯を食べに一旦外出。
私は部屋のテレビでヒルナンデス見ながらダラダラ。


■12時半
看護師さんに剃毛されながら今日の手術の流れを聞く。
4年前の息子出産時の帝王切開では使用されていなかった、硬膜外麻酔を使用するかもとの話を聞く(一般的に無痛分娩時などに使用する麻酔)。

その後夫が戻ってきて、先生から硬膜外麻酔の詳細を聞く。
背中に管を通して入れる麻酔で、術前に入れて術後2目くらいまで入れっぱなしでOKなので、従来の痛み止めより術後の痛みのコントロールがしやすいとのこと
リスクやら副作用やらの説明もきちんと受けた上で、「痛みが少なくなる」の言葉に目を輝かせて同意書にサインする私(単純)。


■13時
手術室がある上の階に案内される。
「では奥様だけこちらへ〜♪」と看護師さんに軽い感じで声をかけられたので、のこのこついて行ったらそこは手術室。夫も私もまさかここでお別れになると思っていなかったため、「頑張ってね」とか「頑張ってくるね」とかの声かけもなく、突然手術準備が始まってしまうw


■※ここからは手術中に私が感じたリアルな感想等書いていくので、苦手な方はスルーでお願いします

1人手術室に入り、すぐさま手術台の上で横になるよう指示を受ける。
看護師さんに下着を脱がせてもらい、上にバスタオルをかけられる。
が、片尻がちゃんと隠れていなくて寒い。
既に手には血圧計やら点滴やらの管がたくさん付けられていたので、自力でタオルの位置を直せない状態に。
「どうせ手術始まるしもういいや」と思い、片尻を冷やしたまま周囲の手術準備音に耳を傾ける。

ベテランらしい麻酔科のおじちゃん先生登場。
「よっしゃーガンバロウネ★」と気さくな感じ。上の子の話とかしながら、リラックスした感じで麻酔準備が始まる。

しかし体を丸めて背中にアルコールが塗られた途端、唐突に「ついに帝王切開始まるのか」という気持ちになり、少し怖くなる。先生に「緊張してきた?」と聞かれ、「ちょっと」と答えると「ダヨネー★」と返される(軽いな)。

「麻酔入れるのは全然痛くないから大丈夫だよ」と言われ、ドキドキしながらその瞬間を待つ。背中の合計3箇所に麻酔の管が入ったが、本当に痛みはほぼ感じなかった。何ならさっき左腕に打った点滴の方が痛かった。

点滴後、段々右足がポカポカしてくる(この時点で硬膜外麻酔を使われていた模様。その他の麻酔が使われていたかは??)。
少しすると左足にも同じ感覚が。ポカポカが強くなってきて、段々と足が動かせなくなってくる。あぁまもなく始まるんだなと思う

胸の上に目隠し用の大きなタオルがかけられ、私からは下半身が一切見えない状態に。頭に手術用の帽子を被せてもらった直後、私の右目に小バエが止まる。
「すみません、顔に虫つきました」と言うと、麻酔の先生がそそくさと退治してくれた。虫ついたまま手術が始まらなくてよかったと思う。

ここら辺で夫登場。

「では帝王切開をはじめます」「よろしくお願いしまーす」というスタッフの皆さんの声かけとともに、手術開始。
前回同様、痛みは全くないけれど腹の上で何かが行われている感じはバッチリある。そして麻酔のせいか、出血のせいか、とにかくずっと顔が暑くて息苦しい。しっかり呼吸していないともっと苦しくなりそうだったので、息を深く吸って深くはく、を意識し、必死に呼吸する。

「今めっちゃ切られてるよ」「めっちゃ血出てるよ」という夫のさりげない実況中継を聞きながら、ずっと夫の手を握りしめる。

何が行われているかわからない多少の不安感と、もう少しで我が子に会える喜びとを感じながら、天井に映されているマニャガハ島の海の映像をぼーっと眺める(私の希望で映してもらったわけではなくw、病院側が患者がリラックスできるようにと映してくれていたもの。マニャガハ島の魚はキレイだった)。

手術のフィナーレが近づくにつれて、もう腹部が大工事されている感じに。思い切り引っ張られてまさぐられて、思わず眉間に皺を寄せながら目を閉じてしまう。別に痛くないんだけど苦しい。結構苦しい。夫の手を力強く握る。

「赤ちゃん出ますよー!」の声とともに、胸元あたりをグッと押されここで苦しみのピーク(とはいえ別に本当に痛くはない)。
赤ちゃんの姿をしっかり見るため、目を瞑ってはいけないと思いつつもグッと目を閉じてしまう。


■13時44分
「おぎゃー!」という元気な産声とともに、待ちに待ったマイベイビーがこの世に生まれる。思わず目から大粒の涙が溢れる。

長男の時に見たみたいに、まだ赤紫の肌をしている。顔はもちろんガッツ石松。それでも我が子は可愛い。生まれてきてくれてありがとう私のガッツ。

私の頭上あたりに用意されていた赤ちゃん用のケア台で諸々の処置を受ける娘。

長男の時はこの辺で夫はそそくさと退室させられていたが、今回は娘があまりうまく自発呼吸をできなかったようで、しばしスタッフの皆さんが私たち夫婦の横で懸命に処置を行なってくれた(特に危ない状況とかではなかったです)。

「帝王切開で生まれた赤ちゃんはあまりストレスを感じずに突然外の世界に出てくるから、経膣分娩の赤ちゃんより呼吸が下手な子が多いんだよね」と先生から説明を受ける。

無事に娘のケアが終わり、ようやく私のもとに娘が運ばれてくる。思わずまた涙が溢れる。夫も一緒に3人で写真を撮ってもらったりして、幸せなひとときを過ごす。

ちなみにこの間ずっと私の処置は続いている。子宮縫ったりお腹縫ったり。時たま羊水をジュビ〜っと吸ったりする音が聞こえたり。
が、ここまで来ると特にもう苦しみ等は感じず、とにかくただただ出産の喜びを感じるだけ。お疲れ自分、お疲れ娘と夫、そしてスタッフの皆様本当にありがとうございました。

その後夫が退室させられる。

「しっかりめに縫っておきましたよー!」という声かけとともに、私の処置は終了。その後娘はしばし保育器に入らねばならなかったので、娘も退室。

バースプランに「胎盤みたい」と書いていたので、看護師さんが私から出てきた胎盤を見せに来てくれる。「触っていいよ」といわれたので、はじめて胎盤に直接触れてみる。ぷよんぷよんしていた。「せっかくなら夫にも触らせてあげたかったなあ」と、ぼーっとした頭で考える。

その後、複数人の看護師さんたちに囲まれて、ストレッチャーで今日泊まる部屋に運ばれる。
あまりの動けなさにまるでまな板の上の魚みたいだなと思う。

ベッドで横になっていると夫登場。
その後しばらくして娘も入室。バナナみたいな帽子かぶっていて可愛い。夫にちょっと写真撮ってもらって、たわいもない会話したりして、あっという間に夫は息子のお迎えの時間。一旦ここでバイバイ。私は娘と一緒に部屋で待機。


■16時過ぎ
徐々に麻酔が切れて下半身に痛みを感じてくる。でもまだ全然耐えられるレベル。麻酔の副作用のせいで、頭も顔も手も上半身の至る所がめちゃくちゃ痒い。(よくあることよ〜と看護師さんになだめられる)

ここで夫と息子登場。息子妹との初対面。テンションぶち上げかと思いきや、少し戸惑った感じでニタニタ妹を見る。優しく妹の頭をナデナデしてあげる兄の姿に母の心はキュンとさせられる。

少しして夫と息子は帰宅。ベビも新生児室で預かってもらう。


■17時
痛みがかなり増してくる。傷の痛みか後陣痛かよくわからず。顔が熱く、かなり熱が上がっている感じ(これも麻酔の副作用)。
うとうとし始めたタイミングで、夫からテレビ電話。息子ともちょっと話し、お互いにお互いを労った後電話を切る。


■18時
痛みが強くて寝ようにも寝られない。でもまだピークではないなと感じる。背中に入っている硬膜外麻酔は自分の好きなタイミングでボタンを押して投与できるので、何度か押してみる。背中にツーンと何かが入っていく感じがする。

が、めちゃくちゃ期待していた硬膜外麻酔の効果があまり感じられない←
痛みが引かないのでナースコール。座薬を入れてもらう。


■19時半
痛みが和らいでくる。全身が火照っていてめちゃくちゃ喉が渇いているが、術後6時間は水分補給もNGなのでひたすら我慢。


■23時
どうやらこの時間まで爆睡していたらしい。ここまでまとまって寝れるということは、やはり前回より痛みが抑えられているということなんだろうなあと寝ぼけた頭で思う(前回は痛みで1時間おき位に起きていた)。
熱のせいか、汗で全身ビッチョリ。下半身は指先を動かそうと思えばちょっと動かせる感じ。痛み抑えられているとはいえもう色々痛い。


■23時半
点滴の袋が空になっており、数時間前から点滴での痛み止めが効いてなかったのではないかということに気づく←
ナースコールして水を飲んでいいか確認。夜勤の看護師さんがあらわれ、電動ベッドの背もたれを少し起こしてもらう。お腹が痛くて思わず「うっ」と声がもれる。とはいえ体を少し起こさないと水が飲めなかったので、看護師さんの前で水を飲んで体調に変化がないか確認してもらう。
久しぶりの水がめちゃくちゃ美味しかった。


■2時半
また少し寝ていたようだが、痛みが凄まじくなってきて起きる。痛みのピークを迎えているかも…というレベルで痛い。傷口はズキズキ、後陣痛はお腹をダンプカーで轢かれている感じ。息をするのもしんどい。ナースコールにてヘルプを出す。

背中に入れている麻酔とは別に痛み止めの点滴を追加される。
「下半身頑張ってちょっと動かした方が楽になるかも」とアドバイスを受けるが、あまりにも何も動かせなくて笑える。

帝王切開当日を終えた感想


若干日付跨いでますが、手術当日の記録はここまで。我ながらしんどい体でよくこまめにメモしていたなと感心w

帝王切開は術後が辛い。術後は傷と後陣痛がとにかく痛いです割と激痛です。でも、硬膜外麻酔のおかげか、明らかに4年前よりも痛みが軽減されていました。4年前の術後は痛みでろくに寝れなかったので、今回ある程度まとまって寝られただけでも嬉しかった…。
とはいえ硬膜外麻酔を帝王切開に取り入れている病院はまだあまり多くないそう(看護師さんに聞いた)。そうなると、私は硬膜外麻酔を使ってもらえてラッキーだったなあと思います。

何はともあれ、新たな命を生み落とすという一大行事を無事に終えられて本当によかった…!後は母はひたすら痛みに耐えるのみ。

さて、次回は地獄の歩行訓練編です!お楽しみ(?)に…!


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