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「同じ話を何度もする人」の心理と対処法

私はサービス業という仕事柄、
お客様の話を聞く機会が多いのですが、
正直、同じ話を何度も繰り返される
「しつこい」「つまらない」と感じ、すごく疲れます

今回、記事にしたのは愚痴を聞いて欲しい訳ではなく、この問題に心理学を通して行った自分の対処法をまとめてみました。
興味のある方は、最後まで読んで頂けると嬉しいです。

相手の心理「わかってほしい。寂しい。」

結論から話しますと、相手は変わりません。
聞き手は1度聞けば、だいたいわかると思っているのですが、相手は同じ話を2度でも3度でも…5度でもします(笑)
ここでいう「相手」とは様々で、20~30代50代上司、または2~5歳の子供という事もあるでしょうし、母親や家族という事もあるでしょう。

この問題解決の糸口は2つあると思っていて、
1つ目に相手が何歳であっても、あなたに甘えているという事。
大人同士であれば、聞き手は「1度聞けばわかるよ」と思って当然です。
それでも相手は何度も何度も繰り返し、「それ、この前聞きましたよ」と伝えても、「そうそう、それでね…」とまた聞かされるのです(笑)
その話の出来事をわかって欲しいのではなく、出来事を通して感じた事を理解してほしいという事なのですが、仮にここまで聞き手が聞いたとしても、必ず話が止むわけではありません。

そして2つ目は、あなた自身がそれを「嫌」と感じながら、なぜ何度も聞いているのか?と言う事です。
先程、「相手は変わらない」という前提をお伝えしましたが、だからこそ、この2つ目が大切だと思っています。


人間の好き・嫌いとは?

人間の心理は、奥深くまた面白いものですが、ここではものすごく簡素に説明していますので、専門家からのツッコミはお控え頂けると幸いです💦

人間の好き嫌いを決めているものとは、
出来事やモノに対して、「安心」か「安心でないか」とされています。
例えば、高級車に対するイメージでは、
「直感的なイメージ」として、ポジティブなイメージを持つ人であれば、「高い安全性」「高ステータス」と感じ、ネガティブなイメージであれば「高価格」「燃費悪い」と感じるでしょう。

また「間接的なイメージ(連想)」では、車や会社の歴史に親近感を抱いたり、またはその車に乗っている人の印象が悪く嫌悪感があるとか、多くの情報や学びを得た上での自分の考えがあります。

その上で、「直接的+間接的イメージ」の「ポジティブとネガティブ」の差し引きで、その人の「好き嫌い」が導かれる。ということです。

これらの直接的・間接的イメージをつくる要因には、
個人的要素(過去の経験、深く考えた事、印象)と、
社会的要素(家族や友人等所属する集団からの評価や与えられる地位など)があり、「所属したい」「一緒にいたい」「地位を維持したい」など生活や社会的窮地を避けようという安心欲求を満たすかどうかでポジティブかネガティブなイメージに繋がってきます。

「嫌い」を構成する3つ

「私があの人と同じ様に何回も同じ話を繰り返したら、どうなりそうか?」と問いかけてみて下さい。
あなたが感じる「嫌」「嫌い」が次のどれに該当するのか、ご自身に問いかけてみて欲しいです。

①「こうするべき」に反する

②羨ましい 

③危惧・デメリット



私は親子関係にあった

僕自身、自分に問いかけてみたら、
自分の幼少期を思い出し、母が頭に浮かびました。
「自分の話ばっかりするな!その話の何が面白いねん!あんたは口から生まれてきたのかって言うくらい、よくしゃべるよね!」
こういう母が浮かび、すごく悲しくなりました。

当時の自分としては、「ただ、今日あった出来事や感じた事を受け止めてもらいたかっただけなんだけどな…いつも忙しそうで全然聞いてもらえない」という悲しく悔しく腹立つ気持ちを押し込めていたことに気がつきました。


もう1度最初の問題を眺めみる

僕自身、最初は「いい年して子供時代の事なんて…」と思っていましたが、どんな気持ちであっても「自分の気持ち」なので、しっかりと大人の自分が聴いてあげることが「自分を大切にする事」だと思って、馬鹿にせずに自分の素直な気持ちに寄り添いました。

ここでは、涙が出る事もあると思います。
僕も実際、泣きました(´;ω;`)ウッ…

そうして、自分の気持ちに向き合ってから、
最初の問題をもう一度眺めてみると、
イライラは収まっていました。

そして、相手に対して「あぁ、寂しい人なんだな…」という気持ちになりました。


対処法

その上で、自分がどうするかについてですが、

  • 仕事なので、接客の時間内で聞いてあげよう。

  • 決められた時間を超えてまでは聞かない。

  • 一方的に受け身にならず、こちらも伝えたいことは話す。

  • 同じ話が出てきた時は、相槌のトーンを下げたり、打たない。

という事を自分で決めて、実践しています。
行動する前には「怖さ」がある人もいると思うので、
怖さを感じてる自分も受け入れつつ、必要に応じてセラピーやカウンセリングを受けることもいいかと思います。

僕もこういう気づきから、トラウマケアを受けました。
参考になれば幸いです。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。



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