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地図を作ったら、行きたい方向がよく見えた ー クライメートテック・カオスマップができるまで

こんにちは!アスエネ 広報の伊集です。

6月末、アスエネは「クライメートテック カオスマップ 2022」を作成しました。

カオスマップとは、「特定業界のプレイヤー(企業、プロダクト)やカテゴリー、関係性を表した業界地図」のこと。その業界を構成する企業を、所属カテゴリーや関係性、バリューチェーンなどをふまえて地図のように一覧できる状態にすることで、業界の全体像の把握が用意になるマーケティングツールのひとつです。

まだまだ新しく、成長も著しいクライメートテック(気候テック)業界。そんな伸びゆく業界だからこそ、今を俯瞰できるツールがあるべきだと考え、今回の作成に至りました。

このカオスマップは、アスエネのプロダクト&デジタルマーケを担うCPO 渡瀬の強い思いが込められたもの。
なぜ今、カオスマップを作成したのか。その背景や思いを知るために、渡瀬へのインタビューをしました。

・クライメートテック業界の全体像を知りたい方
・アスエネが業界の中で、どう進んでいくのか知りたい方
・渡瀬率いるアスエネのデジタルマーケティングチームが気になる方

などにオススメです!

CPO 渡瀬の紹介記事はこちら


「俯瞰できるツール」の提供を通じて、環境問題に取り組むための最初の一歩の力になりたい

伊集)率直に聞きます!なぜ今、カオスマップを作成しようと思ったのですか?

渡瀬)クライメートテック業界の全体感を理解してもらえるツールがあるべきなんじゃないか、というのが最初に感じていた課題意識でした。
クライメートテックは今まさに拡大している領域。多様なスタートアップが日々誕生していて、身を置く私たちも追いついてゆくのがやっとなほど。その上、事業内容も専門性が高かったり、複雑だったりすることが多いので、一般の方にはとても難しい業界だと感じていました。

企業が脱炭素に取り組むためには、まずは知ってもらうことが必要。最初の一歩の力になれるような、クライメートテック領域を大局的に理解できるツールを作ろうと考えたのが、取り組みのきっかけです。

また、アスエネのデジタルマーケティングの責任者という立場でいくと、会社そのもののわかりづらさをいかに解消するか?というところも、課題に感じていた部分でした。
CO2排出量見える化・削減クラウドサービス「アスゼロ」と、クリーン電力サービス「アスエネ」の提供、そして環境情報メディア「アスエネメディア」の運営。この事業の多様さは強みでもあるんですが、なにも知らない方からすれば「アスエネってどんな企業なんだろう?」という疑問を感じると思うんです。
これらのサービスを「クライメートテック」という領域を構成するカテゴリーの中で整理することで、私たちのサービスや目的を、よりわかりやすく伝えることができるのではないか。そんな思いもありました。


知り、把握し、取り組む。その流れをマップにも

伊集)業界全体を盛り上げ、また自分たちの立ち位置を明確にするための「俯瞰図」としての目的があったのですね。
続いて、実際の制作についても教えてください。クライメートテックのカテゴリーは、どのように分類していったのですか?

渡瀬)まず、このカオスマップはなんのために作っているのか?という目的に立ち返るところからスタートしました。先にも述べたように、このマップの目的は、脱炭素や環境問題にこれから取り組む方々をサポートするようなツールであること。そこで、こういったアクションに取り組むための一連のフローのように見えることを意識して、カテゴリーを整理し、配置しました。

具体的なフローとして想定したのは

  1. 周りを知ること:環境問題やクライメートテックについての知識を得ることができるサービスや企業

  2. 自社の状況把握:CO2を中心とする温室効果ガス排出量の見える化など、自社の現状を把握できるサービスや企業

  3. 実際に取り組むこと:環境対策に取り組む際のソリューションとなるサービスや企業

この3つ。デザインもバランスを見ながら、この流れを意識したものとなっています。

マップを見た後、環境問題に取り組みはじめる方々がよりアクションしやすいように、それぞれの領域で実績のある、先進的な取り組みを開始している企業のみなさまへ、積極的にお声掛けさせてもらいました。


地図があるから、今いる場所がよくわかり、進むべき方向が見える

伊集)この領域としては国内初となるカオスマップ。作成してみて改めてわかったことや気づいたことはありますか?

渡瀬)まず、各カテゴリーに様々なプレイヤーが存在すること、そしてその各社がみな、とても先進的な取り組みをしていることを実感しましたね。バイオ燃料の開発や原子力に代表されるような、産学連携から実業化への取り組みなど、興味深いものが多かったです!これからの日本の未来についてワクワクする発見が多くありました
カオスマップへの掲載を相談した際、積極的なご連絡をいただくケースも多かったです。このような形で繋がった接点も、業界全体を盛り上げていくためのきっかけになれたらな、と思っています。

そして同時に、アスエネのプロダクト責任者の立場としては、アスエネの持つ広い可能性や未来について、もっと考えなければならないとも感じました。
アスエネのミッションは「次世代によりよい世界を」。もちろん、CO2排出量見える化・削減SaaS「アスゼロ」をはじめ、今ある事業にも日々全力で取り組むのですが、このミッションに立ち返ると、HOWはこれらに限らず、いくらでも広げていくことができるな、と。ミッションを前提にこのマップを見ることで、より視座が高くなり、視界が広がりましたね。
業界の状況が地図になったことで自分たちの立ち位置が明確になり、今後の進む方向もさらによく見えてきたように思います。足場が固まったようなイメージかもしれませんね。

急速に成長してゆく新しい業界。その中で正しい情報を届ける

伊集)業界全体を俯瞰するツールができたことで、アスエネの今いる場所も進むべき道も見えた。文字通り「地図」ができあがったのですね。
では、そんなカオスマップを作り上げたアスエネのデジタルマーケティングチームについて、教えてください!

渡瀬)現在、デジタルマーケティングは少数精鋭チームです。責任者である私とデザイナー、そして運用や調査などを行う数名の構成になっています。

マーケティング全体の実務の中で、COOの岩田率いるセールスマーケティングのチームと分担しています。
デジタルマーケティングチームの目標は、CO2排出量見える化・削減SaaS「アスゼロ」を中心に、アスエネの持つプロダクトをより多くのお客さまに知っていただくこと。これを前提としたとき、環境問題や脱炭素への取り組みの必要性や課題意識が浸透しきっていない、という現実も捉えなければなりません。

ガラケーからスマートフォンへと変わっていったときと同じくらい、世界的にも全産業のルールが脱炭素を基軸に大きく変わっています。
日本がその流れに取り残されないように、正しい課題意識を発信すること。そしてその課題に気づき、行動しようとする方たちへ、課題解決の信頼にたるパートナーとしてアスエネが存在していること
脱炭素経営を進め、「次世代によりよい世界を」残すためには、この2つを伝えていく必要があると思っています。
前者については、環境情報メディア「アスエネメディア」の運用なども行っています。
後者については直近、タクシーCMを作成しました。また脱炭素に向けた取り組みを具体的に紹介するウェビナーの実施なども行っています。


伊集)まさに拡大期なアスエネ。デジタルマーケティングチームの仲間には、どんな方が向いていると思いますか?

渡瀬)脱炭素をはじめとした環境問題に取り組みたい、そしてそれを顧客目線で解決していきたい。この気持ちを持っていることがもっとも大切だと思います。
シリーズBの資金調達をこの春に終え、新しいことに取り組むための環境は整ってきた状態。オーナーシップを持って様々なアクションに挑戦してくれる方、向上心を持って取り組んでくれる方と一緒に、アスエネをより大きくしていけたら嬉しいですね。

脱炭素に関わる領域は、今まさに市場が作られているところ。マーケティングに関しても、これからどんどん新しい取り組みが生まれていくところです。だからこそ、マーケティングにこれから挑戦したい!という方にもぜひ、参画してほしいと思っています。
私自身が、前職のリクルートで、BtoBのSaaSを立ち上げ、開発からマーケティングなど幅広く経験してきました。マーケティングについてはオンラインからオフライン、マイクロアドからマス、媒体に制限されない施策など、広く取り組んできたので、一緒に新しいことにトライする土俵は整っていると思います(笑)。


ミッションを胸に情熱をもって、一緒に「デカイこと」をしましょう!

伊集)新しい業界 × 経験豊富なCPO。できることが広がりそうな環境ですね!
最後に、未来のアスエネ デジタルマーケティングメンバーへのメッセージをお願いします!

渡瀬)私は数年内に40代になるのですが、そのときに「世界にデカいことを成し遂げた!」と言えるようになっていたいと思っています。
環境、教育、医療など、日本が抱える課題はいくつかあります。その中で環境に関わる領域は、
①国をあげ、国を超えて、ルールメイクが今まさに始まっていること
②欧米が主軸とはなっているものの、スピードとプロダクト次第では日本もまだまだチャンスがあること

この2つの環境が揃った、とてもおもしろい領域だと思っています。

新しいことが次々と始まり動いていく環境で、メディア・SaaS・電力の3つの事業ドメインを持つアスエネは、情熱を燃やせる「デカイこと」ができる場所だと考えています。
「次世代によりよい世界を」というミッションに共感し、思いを同じくするメンバーとともに過ごす日々は、青春そのものです。
そんな私たちと一緒に「デカイこと」を成し遂げたい方、ぜひご連絡ください!お待ちしております。


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