日本に居ても海外と繋がりたい — 国際文通はいかがですか?
タイトルの通りだけど、「海外と繋がりたい!」「日本で語学を勉強したい!」と思っている方に向けて記事を書いてみたいと考え、筆を取っています。
今回は、私の記事でもよく取り上げている「国際文通」について、詳しく書こうと思います。
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新年に合わせて、「今年は語学の勉強を頑張りたい!」と思っている方も結構多いのかなと思う。
しかし、私の経験上の話だけど、語学の勉強をする時、本屋さんで単語帳や参考書を買ってきて、ひたすら机に向かって勉強をするだけだと、モチベーションを維持するのがとても難しい。
もちろん、文法のルールや語彙力が皆無な状況で文章を書くことはできないけれど、
基礎的な部分をマスターできたら、そこからは「習うより慣れろ」が大切だと個人的には考えていて、
実践を挟みながら勉強をすることで、参考書には載っていないような、よりリアルな「言い回し」を学んだり、「いかに相手にもわかりやすい文章を書くか」という視点で文章を書いたり、机上の勉強だけでは知らないこともたくさん学べると思っている。
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noteでは「自称・手紙好き」を名乗らせてもらっている私。
ここ数年は、年間で30~40通ほど手紙やカードを友人たちに送っています。
そして、そのうちの30%は「国際文通」
— 海外に向け、外国語で書く手紙です。
あえて外国語と書いたのは、最近は英語以外に中国語でも文章やタイピングの練習をしているから。
「あすは留学やガイドのボランティアもしているから、そこで知り合った人と文通しているんだね〜」と国際文通の話をすると誤解されることが多々あるけれど、
当然ですが、私も最初は海外の友人は1人もいなくて、国際文通をきっかけに、徐々に世界を広げた形。
— 中学・高校レベルの語学力(今回は特に英語)しかわからないけど、文通なんてできる?
— そもそも、どうやって文通をする友人を見つけるの?
— 手紙を書く時間はないけど、オンラインでやり取りする友人を見つけたい
そんな人に向けて、書いてみたいなと思います。
1、英語力のこと
まず、文通にあたって、英語力を不安に感じる人は多いと思うけれど、
・中学生のレベルの英語力(最低限の単語力と時制やbe動詞・一般動詞がわかること)
・辞書が引ける
・やる気
この3つがあれば、基本的に問題ないと思う。
今の時代は、優秀な翻訳ソフトやアプリもたくさんあるので、文明の力にある程度は頼れると思う。
もちろん、英語の勉強をするという観点では、全文自力で書いたり、ソフトも完璧ではないので、自分自身で学んだりすることが1番正確ですが…
相手の視点に自分が立った時に、もし相手から来た手紙が全て翻訳ソフトで訳されたものだったら、まるで翻訳ソフトと会話をしているようで、悲しい気持ちになる人もいると思うので…
でも、そこまで完璧な英語力は求められていないということはお伝えしたい。
特に、相手もネイティブの話者ではない場合、難しい単語を知っているより、「簡単な単語でわかりやすく伝えること」のほうが大切です。
2、文通相手を探すこと
次に問題になってくるのは、「なんの媒体を通じて、海外の友人を見つけるのか?」ということ。
海外の知らない人に、メールアドレスや住所を教えるのは抵抗がある!という方は多いと思うし、「この媒体は絶対に安全です!」と言い切れるものは私も無い。
ただ、今回は参考までに、私が実際に使ってみて良かった「ペンフレンド媒体(Pen friend:『文通友達』のこと)」を2つご紹介したいと思う。
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1、青少年ペンフレンドクラブ
まずは、日本郵政が運営している「青少年ペンフレンドクラブ」。
私も高校生の時に初めて国際文通の友人を探した際に、ここを利用した。
登録方法は上記のWebサイトを見てもらうのが早いけれど、
申し込み用紙を書く→ 青少年PFCの会員になる → 月初に家に会報が届く → 文通相手を探す
というのが大まかな流れ。
メリットとしては、私も初めての国際文通だったので、「日本郵政が運営している」という安心感があったことが1番大きい。
また、「日本人と文通したい!」という人が基本的には多いので、日本に興味があったり、簡単な日本語ができたりという方もいるので、その点でもとっつきやすいと思う。
一方で、月に1度しか会報が届かず、応募してくる人数がそこまで多くないので、自分と似た年代や興味を持つ人を探すのが難しい、というのはデメリットかもしれない。
ちなみに「『青少年』ペンフレンドクラブ」というネーミングだけど、登録年齢は青少年に限らないです。
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2、Global Penfriends
続いて紹介するのは、オーストラリアの団体が運営しているペンフレンドサイト、Global Penfriends。
大まかな登録の方法としては、
自分のアカウントを作成 → 検索機能を使うことでペンフレンドを探す or 自分のプロフィールを読んだ他のユーザーからリアクションが来る → メッセージのやりとりをする → 文通相手を探す
こんな感じの流れになる。
こちらのサイトの特徴は、「登録している母数が圧倒的に多い」ということ。
そのため、自分と同じ年代で、似たような趣味や興味を持つ人を探しやすいことが最大のメリットだと思う。
また、サイト名に「ペンフレンド」とは付いているけれど、こちらのサイトでは、「オンラインペンフレンド」を探している人も結構多いので、
手紙ではなく、チャットやメールでのやりとりをしたい!という方にはおすすめ。
一方で、オーストラリアの団体が運営しているサイトなので、全て英語で書かれているというのが大きなネック。
「Global Penfriends 登録」とGoogleで検索をかければ、日本人の方の解説も読めるので、自分のアカウントの登録までは問題無いと思うけれど、
他のユーザーのプロフィールも英語で書かれているので、それを読めることが前提。
あとは、無料ユーザーだと利用可能な機能に制限もあるので、人によって不便を感じるかもしれない。
3、注意したいこと
以上、2つの媒体をご紹介したけども、ここからは海外の文通友達を作る上で、気をつけて欲しいことを私の視点で2つ書きたいと思う。
1、言動に注意する
ITリテラシーは昨今散々叫ばれているけれども、国内でも海外でも基本のルールは一緒。
自己紹介と言えど、早い段階であれもこれも個人情報を書かないように注意。
また、日本人どうしなら通用することでも、海外の人とは生まれてきた環境も違えば、常識も違う。
正直、どこで地雷を踏むかは予想がつかないところだけど、礼儀と節度はわきまえて、コミュニケーションを取ることは大切にしたい。
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2、友達の作り方は万国共通
私も実際に何回も言われて嫌だなぁと思った台詞なんだけど、
「日本語の勉強をしたいから、日本人と友達になりたい」
この台詞をとても失礼だな、と感じるのは私だけでしょうか?
日本語や日本文化を学びたいのはわかるけど、じゃあ、日本人なら誰でも良いの…?と私には聞こえます。
その国のことを知りたい、言語を学びたい、というのが文通を始める動機になるのは良いことだと思うけど、
それを全面に押し出されると、私はなんとなく引いてしまう。
「お互いの語学を学びたい」という利害関係が一致しているならわかるけれど、
ペンフレンドは”friend”であって、“teacher”ではないし、ずっと日本について話をするのはネタも尽きるので、結局のところは「興味」や「性格」や「波長」という要素が大切だなと思います。
だから、相手が日本人でも、海外の人でも、友達の作り方は万国共通。
自分だけ「語学を勉強したい」というスタンスでは交友関係も長続きしないと思うので、
あくまでも「友達を作る場」というのが先にあって、「英語力の向上」だけが目的ではない、というのは念頭に置いていただければ幸いです。
少しだけですが、国際文通について書いてみました。
私事だけど、17歳の時に、日本郵政の青少年ペンフレンドで知り合ったポーランド人の同い年の女の子がいて、
8年経った今でも手紙のやり取りが続いていて、誕生日やクリスマスにカードを送ったり、日頃の手紙でも愚痴を言い合ったりするような、一人暮らしって大変だよね〜!献立考えるのって面倒だよね〜!みたいな、そんな仲です。
お互い日本人だとしても必ず仲良くなれるとは限らないし、
逆に、海外の人であっても、すごい仲良くなれるケースもある。
友達作りの基本は、国内外でも変わらないなぁと感じています。
今回ご紹介した以外にも、ペンフレンドのサイトはたくさんあるし、もし気になることがあれば、コメントで私に聞いていただければ、お答えできる範囲で回答します!
新年の新しい趣味、海外と繋がる国際文通はいかがでしょうか?☺️
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