現代社会から少し距離を置きたい私の一人暮らし
最近、自分に対して気づいたことがある。
それは、
どうやら、私はあまり現代人らしくない生活をしているらしい
ということ。
もっと言うと、
今時の若者っぽくない。
「Z世代」と呼ばれ、デジタルネイティブで流行にも敏感とも言われる世代に該当する私。
社会人3年目で仕事にも慣れてきたけど、結婚するには少し早い年齢だし、私の働いている業界や英語が話せると言った肩書きだけを聞くと、独身を謳歌している華やかな都会のOLを想像する人が多いらしい。
ただ、実際に我が家に来たり、私のライフスタイルや趣味の話を始めると、「えっ?」と周囲に驚かれることが多々ある。
私の理想の暮らしってなんだろう。
現代社会から距離を置きたいと思うOL、そんな私の一人暮らしについて少しだけ。
1、テレビがない
以前の投稿でも触れたけれども、我が家にはテレビがない。
実家にいた時、他界した祖母が生前使っていた小さめのテレビがあったので、「持っていく?」と親にも聞かれたが、必要性を感じなかったので持ってこなかった。
テレビ無しの生活を始めて数ヶ月。
今のところ、不便は一切感じていない。
1番のメリットは、主体的に見たい番組を選ぶようになったことだと思う。
今の時代、ネットの見逃し配信もあるし、なんとなくテレビを付けていて、気づいたら時間が経っていたということがなくなった。
一方、1番のデメリットは、自分からとりに行かないと情報が一切入ってこないということ。
先日、会社の先輩と話をしていた時のこと。
私もラグビーのW杯が始まるのは知っていたけど、どこでやるのかを把握しておらず、先輩から「フランスでW杯が始まったけどさ〜」と言われて、「そうなの?!」と1人内心衝撃を受けていた(苦笑)
確かにスポーツコーナーで日本人選手が活躍している姿を見ると元気が出るけれど、ニュースはネガティブな話題が圧倒的に多いので、それを見ないことはストレスの軽減にもなっていると思う。
今テレビがあるという人も、試しに「1日テレビをつけない日」を作ってみるのはぜひおすすめしたいな。
2、SNSを使わない
SNSを一切やっていない。
20代の若者にしては、珍しいことだと思う。
「アカウントはあるけど使っていない」ではなく、本当にアプリすら今はインストールしていない。
実は私は大学2年生の頃までは、特にインスタ、Twitter(現在のX)のヘビーユーザーだった。
カカオトーク、Facebook、それ以外のSNSも一度は使ったことがある。
でも、ある時、偶然手にした禅宗のお坊さんが書かれた本を読んだことがきっかけで、SNSのつながりを一切断ち、今は「SNSは卒業」と自分の中では納得している。
(またそのお坊さんに関しては別の機会に)
「テレビもないし、SNSもやってないって、家にいる時は何してるの?暇すぎない?」と聞かれることがあるけれども、家に居て「退屈だな〜」と感じることはほぼない。
家事をしているとあっという間に時間が経つし、むしろ、夢中で掃除をしていると頭が空っぽになって程よい気晴らしにもなっている。
家事をしていない時は、noteを書いたり、本を読んだり、昼寝をしたり、「静寂の中で自分と向き合う時間」を楽しんでいる。
寂しさを紛らわせるためにテレビを付けて誤魔化すようなことはしたくないし、惰性でSNSを見続けるような私にはなりたくない。
だから、外部からの情報と程々に距離をとることは常に意識している。
3、友達とのやり取りはLINEではなく手紙
SNSをやっていないというのは前述の通りだけど、そんな私も唯一持っているのがLINEのアカウント。
LINEを使わないと電話代がとても高くなるし、待ち合わせで相手が来ない時にすぐに連絡が取れないのは不便なので、LINEを消すというところには至らなかった。
でも、LINEもほとんど使っていない。
直近1週間のやりとりは、パートナーと実家の母だけ、ということもよくある。
友人たちとは、連絡手段として遊びの予定を決める時や電話をする時だけに使っている。
しかし、そうは言っても、年に数回しか会えない友人たちの近況はやはり気になるもの。
そこで、私がやり取りに使うのは「手紙」
季節の変わり目にその時期に合ったポストカードを選び、期間限定の切手を購入し、余裕があれば風景印を郵便局で押してもらって、友人たちに手紙を送ることを楽しみにしている。
最近は秋のポストカードを3人に郵送したところ。
正直、返事が来るかどうかはあまり気にしていなくて、「来たら嬉しいな」くらいの感覚で送っているので、完全に自己満足だと思う。
でも、友人から返事の手紙が届いたり、「忙しくて返信は書けていないけど、カードありがとう!今度電話しようよ!」とお礼のLINEが届くこともある。
毎日ポストの中を覗く、それが私の日課であり、生活に彩りを添えていることの1つ。
拝啓とか、敬具とか、そういう細かいルールはわからないけれど、手紙はもっと気楽に楽しめるものなのかなと思う。
もし、最近、字を書いていないという人がいたら、ポストカードに一言「元気?」と書いて、誰かにお手紙を送ってくれたら嬉しいな。
4、本を読む
以前、知り合いと話をしていた時に、映画の話題になって。
「この映画、知ってる?」と聞かれたので、
「映画は見たことないですけど、原作は本で読みました!」と答えたら、
「え、本なんて読むの?最後に本を読んだの、何年前だろう、、」と返された。
なんか、悲しかった。
本人の意図はわからないけれど、本「なんて」という言い方に少しだけ傷ついた。
真面目だよね、暇そうだね、と言われているように聞こえた、まあ、実際のところ、そこまで多忙な人間ではないけども。
それを言われて以来、他の人の前で「本を読むのが好き」と言うことに少しだけ抵抗を感じるようになった気もする。
自分の目で見て知れることには限界があるから、私は本を通して他人の人生を歩んでいる。
早く続きが読みたい!と家に帰るのが心待ちになるほどの本に出会えた時は、最高の瞬間だと思う。
月に何冊読まなきゃ!とか、自己成長のために!と意気込むから苦しくなる。
「ちょっと現実逃避」って感覚で私は読書をしているかも。
ちなみに、最近だと辻村深月さんの「琥珀の夏」を読んだんだけど、軽く寝不足になるくらい熱中して読みきったので、ぜひおすすめしたい。
皆さんのおすすめの本は何ですか?
5、趣味が登山
登山が好きという人に同年代で出会ったことがなかった。
だから、今のパートナーが「登山好きやで、歩くの大好きやもん」と言ってくれた時は本当に嬉しかった。
実際、山に登ると、すれ違うのは40代より上の方が圧倒的に多い。
特に、私と同世代の若い女性はほとんど見かけない。
「山ガール」という言葉が何年か前に流行したけども、それに対して「山ボーイ」とは言わないのは、もともと登山が男性のスポーツだったというイメージが強いからかもしれない。
暑いし、泥だらけになるし、化粧は落ちるし、虫もいるし、なんで山登り?と否定的な見方をする人も一定数いるのかなとは思う。
でも、運動がそこまで得意でない私にとっては、自分のペースで登れて、自然の中で深呼吸をして、頂上に行けば綺麗な景色が待っていて、こんなに素晴らしいスポーツはないと思っている。
そして、山の上でご飯を食べるのは、本当に至福の時。
この秋は日本百名山の1つ、茨城県の「筑波山」に登ることをパートナーと目標にしている。
読書の秋、登山の秋、食欲の秋、皆さんは何の秋を楽しみたいですか?
ちょっと現代人離れしているのかなと自分で思い当たることをつらつら書いてきた。
でも、必ずしも全てアナログで生きているというわけではない。
デジタルとアナログを使い分け、便利なところは文明の力に頼る。
花を育てたり、海の近くに住んだり、今以上にのんびり暮らしたいというのが今の私にとっての理想。
それを叶えるためにはどうしたら良いか、日々考える今日この頃です。
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